理想と現実のギャップが激しいDR環境構築、クラウド活用でうまくいくためには?手軽に高度なDRを実現

DR対策はIT部門にとって無視できない課題。とはいえ本気で取り組むには予算が足りない。クラウド活用でコスト軽減という選択肢はあるが、運用まで考えるとやはり負担は少なくない。どうすればいいのか。

2016年02月25日 10時00分 公開
[ITmedia]

 自然災害や事故、テロ、セキュリティインシデントなどによってシステムが完全に停止することを防ぎ、事業を継続できるような対策を講じる「ディザスタリカバリー(DR)」は、全ての企業にとって重要なミッションの1つである。しかし、多くの企業にとって、DR対策は負担が大きく、なかなか思うように実践できないという問題があった。

 DRにおいては、メインで利用するデータセンターの他に遠隔地にセカンダリーデータセンターを設けて、有事の際には切り替えて利用できる環境が理想的である。しかしながら、セカンダリーのデータセンターにもメインと同等のシステムを用意して運用するのは、多大なコストが掛かる。これまで、このような手法を採れるのは、IT予算が潤沢なごく一部の企業に限られていたのが実情だ。

 ところが昨今では、仮想化技術とクラウドサービスの発展によって、負荷を抑えて理想的なDR環境を構築できるようになった。例えば「Microsoft Azure」で提供されている機能を用いると、小規模なシステムであっても比較的手軽に高度な災害対策が実践できるとあって、注目度が高まっている。

 とはいえ、有事の際の切り替えや復旧時の切り戻しといった設計・運用まで考慮すると、それはそれで高度なノウハウや技術が必要となるのは明白だ。そこで本稿では、クラウドサービスを活用した災害対策に関するソリューションを紹介しよう。


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