2016年11月25日 08時00分 UPDATE
特集/連載

Computer Weekly製品ガイド広がる3Dプリンティングの可能性

3Dプリンティングが企業や技術の在り方を変革する中で、CIOはビジネスを実現する存在としての新たな役割を担い得る。

[Sophia I Vargas,Computer Weekly]
Computer Weekly

 3Dプリンティングの利用は単なる拡張製造ツールや技術ではなく、根本から異なる製造プロセスと能力を創出する。3DプリンティングはStratasysと1984年の熱溶解積層法(FDM)の発明にさかのぼるが、3Dプリンティング技術の多くはRepRapのようなオープンソースコミュニティーに貢献してきた関係者の熱意に根差している。

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 当初の3Dプリンタが利用できる材料はプラスチックに限られていたが、さまざまなサプライヤーが幅広い材料で印刷する技術を開発し、新しい用途をひらき、3Dプリンティングの機能をさらに高めて拡張性の高いプロセスへと転換させてきた。

市場の拡大

 価格の低下とコンポーネント技術によってハードウェアの革新に弾みがつき、3Dプリンティングの市場は拡大した。2013年にミシガン工科大学のチームが開発したレーザー焼結印刷のコストは、当時のハイエンドプリンタの1%にも満たなかった。

 印刷コストが低下すれば、ハイエンドメーカーはKickstarter上の「技巧的」DIY新興勢力に対抗するために価格を引き下げる。

 現在の3Dプリンティング市場は、高度に専業化された用途向けと汎用(はんよう)マシンとに細分化されたが、そのルーツは革新的なメーカーが過去20年以上かけて開発してきた多様な技術にある。

 プリンタメーカーを越えて補完的なソフトウェアやサービスを提供するプロバイダーが台頭し、機能やノウハウの溝を埋め、3Dプリンティング技術のリーチを拡大させている。

ソフトウェア

 レガシーな設計ツールは、3Dプリンティング技術を前提としてない。そのためソフトウェアサプライヤーは標準的なモデリングツールの開発を進めている。デジタル界に存在する3Dボクセル(容積ピクセル)を3Dプリンタで造形する物体へと転換させるには、依然として複雑な技術的課題が残る。

 Tech Soft 3Dが開発した「3D PDF」のように、2次元印刷分野のPostScriptやPDFに似たイノベーションが今後も続くだろう。AdobeやAutodeskはポートフォリオを拡大し、さまざまなソフトウェアとハードウェアで横断的に相互運用性を実現する製品を打ち出している。

サービス

 必要なスキルや資本を持たない個人や組織のために、この技術を模索し、さまざまなビジネスモデルを立ち上げさせてくれるサービスが存在する。こうしたサービスは、エンドツーエンドの3Dプリンティング製造プロセスをアウトソースすることによって顧客を支援する。例えばNeiman MarcusはShapewaysと組み、注文に応じてカスタマイズできるジュエリーを提供している。

 だがそうしたビジネスモデルはまだ初期の段階にある。プリンタの価格が下がり製造時間が短縮されれば、顧客にシームレスに対応できるキオスクモデル(例えば「Kinko」のような)が台頭するだろう。

 現在の3Dプリンティングは、大量生産品に比べて高い単価を支払っている精密度の低い小さな部品の製造に最も適している。だがいずれ革新が進み、ハードウェアと材料が拡大して複雑な工業部品も製造できるようになり、現在は限られている高額な航空宇宙部品への用途も拡大する。

高速プロトタイプ製作

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