読者に聞いた、教育機関が最も導入したいセキュリティ製品とは?教育機関のIT導入に関する調査レポート

TechTargetジャパン会員を対象に、「教育機関のIT導入に関する読者調査」を実施した。本レポートでは、その概要をまとめた。

2017年03月01日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 TechTargetジャパンは2016年11月から2017年1月にかけて、TechTargetジャパン会員を対象に「教育機関のIT導入に関する読者調査」を実施した。調査対象としたのは、学校や学習塾、教育委員会など、教育機関でのIT製品/サービスの導入に関与する読者だ。調査結果からは、読者の勤務先や管轄下の教育機関がIT導入を進める上での課題や目的、導入中または検討中のIT製品などが明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したレポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。

調査概要

目的:TechTargetジャパン会員で学校や学習塾、教育委員会など、教育機関でのIT製品/サービスの導入に関与する方を対象に、教育機関のIT製品導入の実態や関連製品の導入状況について調査するため

方法:Webによるアンケート

調査対象:TechTargetジャパン会員

調査期間:2016年11月14日〜2017年1月9日

総回答数:103件

※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。


過半数がセキュリティ製品導入に前向き

 勤務先や管轄下の教育機関におけるセキュリティ製品の導入・検討状況を聞くと「現在導入/刷新を進行中」が24.3%、「導入/刷新に向けて予算や導入時期を具体的に検討中」が5.8%、「すぐに導入/刷新はしないが、情報収集を継続」が25.2%と、合わせて過半数(55.3%)が導入/刷新に前向きなことが分かる(図1)。佐賀県で発生した不正アクセス事件をはじめ、教育機関でのセキュリティ事件が明るみに出る中、対策の見直しを進める教育機関は少なくない。

図 図1 勤務先や管轄下の教育機関におけるセキュリティ製品の導入・検討状況《クリックで拡大》

 現在活用しているセキュリティや運用管理製品/技術を聞くと、「ウイルス対策/マルウェア対策」が79.6%でトップとなり、「メールセキュリティ」(58.3%)と「Webフィルタリング」(57.3%)がそれに続いた(図2)。特にウイルス対策/マルウェア対策は基本的なセキュリティ対策といえるが、導入率は8割に満たず、十分に導入が進んでいるわけではないようだ。教育活動での活用が広がるタブレットのセキュリティ対策に役立つ「モバイルデバイス管理(MDM)」は、11.7%の導入にとどまった。

図 図2 現在活用しているセキュリティや運用管理製品/技術《クリックで拡大》

「認証」や「ネットワークセキュリティ」の導入が進むか

 今後導入したいセキュリティや運用管理製品/技術については「システム/ネットワーク認証」が37.9%、「ネットワークセキュリティ」(29.1%)などが挙がった(図3)。システムやデータへの不正アクセスを防ぐために、認証やネットワークセキュリティの強化を図ろうとする動きが活発化しそうだ。「MDM」も28.2%が導入意欲を示しており、タブレット活用の進展に合わせて導入や検討が進むと考えられる。

図 図3 今後導入したいセキュリティや運用管理製品/技術《クリックで拡大》

 その他、回答者の詳細な属性や利用中のIT製品、IT製品導入/活用の課題など、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査レポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。


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