「クラウド運用管理」の主要製品は? 一押しポイントを整理

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クラウド運用管理とは 何ができるのか

 「クラウド運用管理」ソフトウェアは、クラウドシステムを監視したり、制御したりするためのソフトウェア群を指す。一般的には複数のクラウドシステムの一元管理を目的としており、クラウドサービスとオンプレミスシステムを組み合わせた「ハイブリッドクラウド」や、複数のクラウドサービスを組み合わせた「マルチクラウド」を管理対象にしている。各種クラウドシステムを個別に管理するためのツールとして使用することも可能だ。(続きはページの末尾にあります)

クラウド運用管理関連の製品解説

ITmedia × ジョーシス

P R増え過ぎたSaaSは格好の餌食に セキュリティリスクを回避する「管理術」とは

テレワークを機に普及したSaaS。用途や目的によって細分化が進み、企業では無数のSaaSが稼働する。だが、シャドーITやアカウント管理などさまざまな問題が顕在化している。SaaSを適切に管理しつつ、問題を解決するにはどうすればいいのか。

(2024/9/4)

P R「情シスなら使わない手はない」 SaaS管理やシャドーIT対策に有効な一手とは

新しい働き方が一般化した現在、情報システム部門の負担は大きくなるばかりだ。SaaSを始め、さまざまな状況で利用されるサービスの全容を把握するのは困難だ。アイティメディアの情報システム部門はこの課題をどう解決したのか。

(2024/6/6)

“クラウド印刷”の実力は? Microsoft「ユニバーサルプリント」の長所と短所

印刷インフラをクラウド化できるMicrosoftの「ユニバーサルプリント」は、現代の企業が抱えるようになった課題を解消し得る一方、懸念点も抱えている。メリットとデメリットの両方を紹介しよう。

(2024/11/9)

印刷サーバをなくす「ユニバーサルプリント」は「普通の印刷」と何が違う?

クラウドサービスの拡大や業務デバイスの多様化を受けて、企業は従来のオンプレミス印刷インフラからの脱却を迫られている。そうした企業のためにMicrosoftが提供する「ユニバーサルプリント」とは。

(2024/11/2)

P R見えないSaaSが引き起こす3つの深刻問題

導入が簡単で利用量に応じた無駄の少ない投資ができることからSaaSの人気は高い。しかし、使うSaaSの数が増え過ぎるとIT部門の管理負担は大きくなる。この悩みをどう解決すればいいのか。

(2024/3/11)

P Rクラウドもオンプレミスも監視できる「SaaS型監視ツール」は何がすごいのか

監視ツールを使いこなせずにサーバの状況を把握できない状態に陥ってしまうことは多々ある。クラウドサービスや、クラウドサービスとオンプレミスシステムなど多様な形態が混在するシステムを監視し、素早く異常を発見できるツールとは。

(2023/10/16)

主要なクラウド運用管理ソフトウェアは

 クラウド運用管理ソフトウェアが搭載する機能は、製品によって異なる。広範な機能を提供するベンダーもあれば、特定用途や特定業界を対象にした機能を提供するベンダーもある。クラウド運用管理ソフトウェアはオンプレミスのソフトウェアやSaaS(Software as a Service)として提供される。

クラウド管理プラットフォームの機能

 一般的なクラウド運用管理ソフトウェアの主要機能として、クラウドユーザー支援団体のCloud Standards Customer Council(CSCC)は以下の機能を挙げる。

  • 管理ポータル
    • セルフサービス型の管理を可能にするための機能カタログや管理コンソール、ユーザー企業がクラウドシステムの利用に関する洞察を得るためのレポート機能を指す。
  • サービス管理
    • IT部門がクラウドシステムを監視して、アプリケーションの可用性や処理速度などのパフォーマンスに関する要件が満たされるようする機能。インフラのリソース利用量を監視するキャパシティー監視機能がこれに該当する。
  • リソース管理
    • リソースの検出や管理の自動化などの機能を指す。リソースにはCPUやストレージ、ネットワークなどが含まれる。クラウド運用管理ソフトウェアによっては、複数のクラウドシステム間で利用リソースを融通する機能を用意している。
  • 財務管理
    • 特定のエンドユーザーまたは事業部門によるクラウドシステムへの支出を自動的に追跡し、予算を管理する機能を指す。具体的には、請求料金に基づく収支レポートの生成機能や将来のシステムコストの予測機能などが挙げられる
  • ガバナンスとセキュリティ
    • 管理者がセキュリティポリシーに基づいてリソースを制御できるようにするための機能。データ暗号化機能やID・アクセス管理機能がその一例だ。

 クラウド運用管理ソフトウェアは特定のクラウドベンダーが、自社のクラウドサービスのために提供するタイプと、サードパーティーベンダーが提供するタイプに大別できる。サードパーティーが提供するクラウド運用管理ソフトウェアは、一般的にマルチクラウドで利用できる。

 代表的なクラウド運用管理ソフトウェアには、

  • VMwareの「vRealize Suite」
  • IBMの「IBM Cloud Orchestrator」「Turbonomic Application Resource Management for IBM Cloud Paks」
  • Cisco Systemsの「Cisco CloudCenter」
  • Red Hatの「Red Hat CloudForms」
  • Hewlett Packard Enterprise(HPE)の「HPE OneSphere」
  • NetAppの「CloudCheckr CMx」

などがある。