ハイパーバイザーには「タイプ1ハイパーバイザー」と「タイプ2ハイパーバイザー」の2つのタイプがある。「ホスト型ハイパーバイザー」とも呼ばれるタイプ2ハイパーバイザーは、PC仮想化を実現する代表的な手段だ。(続きはページの末尾にあります)
Hyper-VはWindows 8にも搭載される。米TechTargetのサーバ仮想化アドバイザリーボードのメンバー4人が、このHyper-Vのメリット/デメリット、使い方の可能性について考察する。
Windows 8に耳目が集まる「BUILD」だが、同時に発表された「Windows Server 8(コードネーム)」も極めて重要な存在である。現時点で判明したWindows Server 8の全てをお伝えする。
オープンソースの導入をめぐっては、長年にわたって不安や懸念が広がっていたが、銀行や政府機関が採用していることから分かるように、そうした問題は急速になくなりつつある。
タイプ2ハイパーバイザーは、PCやサーバといった物理マシンのOSで仮想マシン(VM)を実行する。代表的なタイプ2ハイパーバイザーとして、Oracleの「Oracle VM VirtualBox」、Parallelsの「Parallels Desktop」、VMwareの「VMware Fusion」「VMware Workstation Pro」などが挙げられる。
「ベアメタルハイパーバイザー」とも呼ばれるタイプ1ハイパーバイザーは、物理マシンのハードウェアに直接インストールして利用する。ホストOSを介さず、直接リソースを制御するのが特徴だ。タイプ1ハイパーバイザーは、Oracleの「Oracle VM Server for SPARC」やVMwareの「ESXi」、Microsoftの「Hyper-V」などがある。
VMとそのゲストOSは、基本的には物理マシンと直接やりとりしない。エンドユーザーはどちらのタイプのハイパーバイザーが実装されているかを意識することはない。
タイプ2ハイパーバイザーは、一般的にタイプ1ハイパーバイザーよりも動作速度が劣る。タイプ1ハイパーバイザーは物理マシンで直接動作するが、タイプ2ハイパーバイザーはホストOSでアプリケーションとして動作する。タイプ2ハイパーバイザーのVMは、物理マシンのリソースへの要求をホストOSに渡す必要があり、ホストOSがハイパーバイザーに代わって物理マシンとやりとりする。これに対してタイプ1ハイパーバイザーは、物理マシンと直接やりとりできるので、より高速に動作する。
タイプ2ハイパーバイザーで実行するVMは、仮想マシンモニター(VMM)を使用して管理する。VMMはホストOSで動作し、VMの管理インタフェースとして機能するアプリケーションだ。仮想化ベンダーは通常、自社のVMMに名前を付けている。例えばOracleは、Oracle VM VirtualBoxのVMMを「Oracle VM VirtualBox Manager」(Oracle VM VirtualBox マネージャー)と呼ぶ。管理者はVMMを使ってVMの作成や削除、物理マシンのリソースの割り当てができる。