先進的なサーバマネジメント機能IT投資抑制への一手【第1回】

マルチプラットフォーム&マルチベンダー環境では、システム運用管理にかかるコストはIT投資の70%を占めるという。今回は、いかにシステム運用管理を効率的に行うかをテーマに、オープンシステムの運用管理を特集する。

2006年05月22日 15時12分 公開
[TechTarget]
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デル株式会社

デル・プロフェッショナル・サービス事業部

コンサルティング第2部

柴田 聖悟氏

【専門分野:システム運用管理】

長年、オープン系サーバOSおよびミドルウェアのテクニカルサポート、大規模Windowsサーバおよび運用管理ツールの開発などに従事。現在は、主にデルのサーバ管理ソリューションやマイクロソフト製品を利用したシステムの提案などを専門としている。


 近年、情報システム(IT)と企業戦略との関係は、ますます密接なものとなり、今やITなくして経営を語ることはできなくなっている。このため、企業の生命線ともいえるシステムをビジネスの変化に応じて迅速に構築できると同時に、システムの安定稼働や止めない運用がよりいっそう求められ、システム運用管理の重要性がクローズアップされている。

 企業の情報システム部門は、さまざまなベンダーから提供される各種ツールをシステム環境や管理ニーズに合わせて選択し、それらを統合しながら独自の運用管理システムを組み上げていく必要がある。

 多くの企業においては、情報システムのインフラストラクチャとアプリケーション、そして運用管理ツールは多様化の一途をたどっており、マルチプラットフォームやマルチベンダーのシステム環境においては、運用管理が非常に困難なものとなっている。これらの乱立するシステムの運用管理にかかるコストは、IT投資の実に70%を占めるともいわれている。情報システム部門においては、運用体制およびプロセスの見直し、ツールの導入、システムの標準化、アウトソーシングなどさまざまな選択肢を慎重に検討することで、いかにシステム運用管理を効率化するかが緊急の課題といえるだろう。

 中でも運用管理ツールは、システムの停止によりビジネス機会の損失などを極力起こさないようにしなければならない。サーバやネットワーク機器、ソフトウェアの監視などを行い、不具合を検知した際には迅速な復旧処置を行う大変重要なソフトウェアである。本特集で上記検討事項をすべて解析することはできないため、オープンシステムの運用管理に的を絞り、3回にわたって注目の管理ツールに関する解説を行う。ITシステムの信頼性、可用性、保守性、管理性を強化すると同時に、作業負荷と運用コストを削減するためのヒントになれば幸いである。

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制作:ITmedia +D 編集部