第1回ではサーバのハードウェアレベルの監視方法、第2回ではMOM2005を使用したサーバOSやストレージ機器などの監視方法について紹介した。今回は、NRI社の統合管理製品シリーズである「千手ファミリー」を利用した、広範囲な運用管理ソリューションを紹介する。
【専門分野:運用管理ソリューション】
前職では生命保険会社のIT部門にて、主にオープン系システムのハードウェア、OS、ミドルウェアの管理業務に従事。現在は前職でのユーザー側の経験を生かし、JP1、千手、MOMなどのシステム管理ツールの導入コンサルティング、ハードウェア監視の技術検証などに従事している。
一昔前の運用部門というと「システムのお守り」をする部隊という位置付けで、とにかくコストを抑え、問題が発生しないように維持することがミッションであった。しかし、ビジネスとITが密接に連動してきている昨今、運用部門は「システムのお守り」から「ITサービス提供者」へと役割が変化してきている。
経営部門からの要求はコスト面に加え、サービスレベルの維持、さまざまなリスク管理など、より重要度が増している。さらに、ビジネスを支えるIT基盤も仮想化、グリッドシステム、ユーティリティコンピューティング、OSS、SOA、等々、日々進化しており、それらに追随しなければならない運用部門の負荷は増え続けている。今回はそれら具体的な運用現場での課題に対して、管理ツールを利用した解決方法を提案したい。
現在、日本版SOX法の施行も迫り、IT内部統制の観点からも運用現場では以下の3点が課題として挙がっている。
(1)混在の環境における統合運用基盤の整備
(2)運用の可視化によるサービスレベル管理
(3)運用業務の効率化によるリスク管理
これらの課題を運用負荷をかけずに解決するには、統合管理ツールの導入が必須である。今回はこれらの課題に対しての施策として有効な、千手機能の利用法を紹介したい。千手のシリーズ構成や基本機能の説明については割愛するので、そちらはNRI社のサイトをご参照いただきたい。
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制作:ITmedia +D 編集部