仮想化技術の導入が加速して いる。1つの方向性は大規模仮想環境を活用したERPパッケージなど基幹システムでの利用だ。最新の仮想化ソフトウェアと、最新プロセッサーの強力なタッグがそのIT基盤を支える。
仮想化技術が小規模な特定アプリケーションやテストサーバ、Webサーバなど、部分的な サーバ統合に利用されてきた時代は急速に過去のものになりつつある。仮想化技術の開発で業界をリードしてきたヴイエムウェアのテクノロジー アライアンス部長 森田徹治氏は、「日本では仮想化をITの基本ポリシーとする企業が2009年後半から見られるようになってきた。プロジェクトが大きくなり、会社として全体で利用するケースが増えてきた。数千台のサーバ仮想化や、企業の基幹システムを仮想化する案件も出てきた」と企業の動向を解説する。
仮想化技術の大規模利用が増えてきた背景には、仮想化技術への企業の理解が進んできたことと同時に、ソフトウェアやハードウェアの進化がある。まずはソフトウェアの進化から見てみよう。