SAP Business Suite 7のenhancement packageが正式リリースとなった。マスターデータ管理やBOMの同期など、重要な機能追加も含まれている。
SAPジャパンは2011年5月27日、「SAP Business Suite 7(エスエイピー・ビジネス・スイート・セブン)」のコアアプリケーションの全てを対象に機能拡張するパッケージ「Innovations 2010(イノベーションズ 2010)」の提供を開始した。
SAP Business Suite 7は2010年2月4日に発表されたソフトウェアスイート。SAP ERP、SAP CRM、SAP SCM、SAP SRM、SAP PLMが含まれており、必要なものだけを選択的に購入・利用できる。同スイートの最大の特徴は、個別の機能モジュールごとのアップグレードが不要となる点。
企業ごとに独自の拡張機能を実装している場合などではこのアップブレードへの対応が非常に煩雑でコストの掛かるものだったが、同製品はこうした問題を解消するため、アップグレードではなく「enhancement package」と呼ぶ拡張パッケージを提供する形態に移行していた。
今回提供されるInnovations 2010は2010年に発表されていたもので、限定出荷期間中だった。本日付けで正式なリリースとなる。既に450社に出荷済みだという。
同パッケージでは設計BOMと生産BOMの同期機能、資材情報の整合性保証機能など、300程度の機能追加が行われている(SAP ERP 6.0以上のユーザーが対象)。プレスリリースでは主要な追加機能として下記が示されている。
マスターデータガバナンス ビジネスネットワーク、環境、プロセスの複雑さにかかわらず、サプライヤや資材に関するデータの整合性を保証
シェアードサービスフレームワーク 財務や人事業務領域でのプロセスの効率化と大幅なコスト削減
製品構造の同期化 製造業界の企業向け。設計BOMと生産BOMとの連携(同期化)
リニア資産管理 保全作業者向け。時間と場所を問わず作業に必要な情報や文書へ迅速なアクセスと更新の実現など
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