ビッグデータ時代に必要な企業の「予見力」とは「SAS Forum Japan 2011」イベントリポート

SAS Institute Japanの年次イベント「SAS Forum Japan 2011」から、オープニングセッションをリポート。同社のいう「予見力」とは何か、同社トップが具体的な事例を交えて語る。

2011年09月01日 00時00分 公開
[ITmedia]

 ビジネスインテリジェンス(BI)/ビジネスアナリティクス(BA)専業ベンダーであるSAS Institute Japanの年次プライベートイベント「SAS Forum Japan 2011」が2011年7月に開催された。「分析」は昨今ユーザー企業の注目度の高いトピックの1つだ。同イベントでも約1000人近い収容人数の会場が、早くから満席状態になっていた。

 本稿では、SAS Institute Japan 代表取締役社長兼北アジア地域統括責任者 吉田仁志氏、米SAS Institute SASフェローのアラン・ラッセル氏が登壇した同イベントのオープニングセッションの模様をリポートする。新規顧客獲得、ビジネスプロセス改善、企業効率向上といったビジネス戦略上の課題に、分析力は全ての領域で貢献できるというのが本イベントのテーマだ。

画像 オープニングセッション時の会場風景。約1000人近い収容人数の会場が、早くから満席状態になっていた

 今フォーラムのテーマである「見る」「知る」「予測する」の意味について解説する吉田氏は、事象の発見やビジネスプロセスの見える化、事象の因果関係の理解、そして事象を基にさまざまなシナリオを想定して自社に最適な選択を行うことが重要だと話す。「私たちはこれらを総称して予見力と呼んでいる」(吉田氏)

 次ページでは、この予見力を武器としたTESCO、Harrah’sの事例、そしてラッセル氏が語る「BAを成功に導く5つの要素」を紹介する。

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