基幹システムの高速なOLTP処理を想定し、全てSSDで構成されるストレージ製品を販売開始。併せて高密度ドライブシャーシの提供も開始した。
EMCジャパンは12月20日、OLTP処理向けストレージ新製品「EMC VNX5500-F」(以下、VNX5500-F)の販売を開始した。全てソリッドステートドライブ(SSD)で構成されるモデルで、同社のユニファイドストレージ製品群「VNX」シリーズにラインアップされる。
VNX5500-Fは、基幹系システムにおけるOracle DatabaseやMicrosoft SQL ServerなどのOLTP環境で求められる要件に対応するよう設計されたストレージ。100Gバイトまたは200GバイトのSSDを25〜250基まで搭載可能。
VNX5500-Fの処理性能についてEMCは、SSDを含まないHDDのみで構成されたVNXとの比較結果を発表している。それによると、Oracle DatabaseのOLTP環境ではVNX5500-Fが10倍の処理性能を実現するという。また、VNX5500-Fはローカルおよびリモートでのデータ保護やアプリケーション保護、セキュリティ、コンプライアンス機能など既存のVNXシリーズの機能を搭載している。
EMCジャパンは同時に、VNXシリーズの高密度ドライブシャーシの提供も併せて開始した。このシャーシは4U当たり60基のドライブを搭載でき、SSDやSAS、ニアラインSASドライブなどを搭載する。同社によると、このシャーシと3TバイトのニアラインSASドライブを組み合わせた場合、フロアタイル当たり1.6P(ペタ)バイトの情報を保存でき、データ保存に必要な設置面積を最大60%削減できるという。
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