複数のvCenterも追加可能
「VMware Boomerang」──手軽に使えるvSphere Clientの簡易版
VMware BoomerangはVMware vSphere Clientの簡易版であり、複数のVMware vCenter Serverとともに利用できる非常に便利な管理機能だ。仮想マシンのパワーオン/オフなど、仮想環境の単純な管理タスクを実行できる。
どうしてこの名前なのかは分からないが、「VMware Boomerang(ブーメラン)」は、米VMwareのWebサイト「VMware Labs」で提供されている最新の“フリング”の1つだ。フリング(fling:「試み」などの意)は、同サイトでVMwareのエンジニアが公開している実験的なツールやプロジェクトを指す。VMware Boomerangは「VMware vSphere Client」(以下、vSphere Client)の機能縮小版であり、複数の「VMware vCenter Server」(以下、vCenter)とともに利用できる。
VMware Boomerangのインストール
VMware Boomerangは、vSphere Clientの複雑な機能は要らないというユーザー向けだ。Windowsクライアントの通知領域にプログラムアイコンが表示されるようになっており、目的の仮想マシン(VM)に簡単にアクセスできる。仮想環境の単純な管理タスク(VMのパワーオン/オフ、サスペンド、再起動、コンソールウィンドウのオープンなど)を実行することが可能だ。
Boomerangは6Mバイトのパッケージで配布されており、管理用マシンにダウンロードしてインストールする。通知領域に表示されるアイコンを最初にクリックすると、vCenterを追加するためのハイパーリンクが表示される(図1)。
BoomerangへのvCenterの追加
vCenterを追加するには、先のハイパーリンクをクリックすると表示されるダイアログボックスで、サーバの名前またはIPアドレスと、自分のユーザー名、パスワードを入力する。VMware Boomerangはこれらの資格情報をローカルに保存するため、ユーザーはログインやログアウトのたびに認証手続きを行う必要がない。これらを入力して認証が成功すると、vCenterが追加され、Boomerangは使用可能なVMを一覧表示する。これらのVMについて前述の基本的な電源操作を行える(図2)。
BoomerangからVMware Remote Consoleを開き、VMを操作することもできる(図3)。この機能は、vSphere Clientをインストール済みの場合のみ利用できる。
VMware Boomerangでは、頻繁に操作するVMを選択し、メインメニューに常に表示されるようにすることもできる。そのためには、メインメニュー内のVM項目の右端にある星のアイコンをクリックすればよい。
改良の余地
VMware Boomerangはシンプルで気の利いたツールだが、改良の余地もある。まず、VMの電源状態を、vSphereのような一般的なアイコンで示していない点だ。また、vSphereアラームを通知バルーン(IMクライアントで広く使われている)で知らせてくれればなお良い。そうなれば、他の仕事で忙しいときも、問題やエラーが発生した可能性がある場合にはすぐに気付けるからだ。
そしてもう1つ。リモートコンソールへのアクセスだけでなく、Microsoft RDP経由やSSH経由でMicrosoft VMやLinux VMのウィンドウを開けるショートカットも提供してくれるとうれしい。
Boomerangは、これからもしっかり注目していきたいVMwareフリングだ。ひょっとすると、いつかはこのツールを使って、仮想インフラを監視しながら、ツイートすることもできるようになるかもしれない。
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