ユーザー企業がデスクトップ仮想化に求める要素とは何か。デスクトップ仮想化を自社導入することで、ユーザー企業の目線でその課題やメリットをあぶり出したSIerの取り組みを追った。
サーバで稼働する仮想的なクライアントPC環境をネットワーク経由で利用する「デスクトップ仮想化」。投資対効果の向上やITリソースの効率化というメリットにユーザー企業の注目が集まり、国内では2010年ごろから着実に導入が進みつつある。
TechTargetジャパン会員を対象として2011年10月に実施した「デスクトップ仮想化(VDI)に関するアンケート調査」(有効回答数354件)でも、「VDIを導入済み・試験導入している」企業は20.6%、「情報収集している」企業は40.9%という結果となり、多くの企業が活用を視野に入れていることが分かる。VDIに期待することとしては、「クライアント端末の管理運用の効率化」(46.1%)や「情報漏えい・セキュリティ対策」(42.6%)などが上位となった。
ただし、ユーザー企業はVDIの導入や運用に対して懸念や問題点も感じている。調査結果からは、ライセンスコスト(32.8%)や費用対効果(30.4%)、運用管理のしやすさ(29.9%)などを心配していることが浮き彫りになった。ユーザー企業はVDIに対して高い関心を抱きつつ、不安も抱いているのが現状だ。
VDI導入に伴う不安を解消すべく、仮想デスクトップサービスの本格提供を前に、まず自社に導入して検証を重ねたシステムインテグレーターがある。
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