自社導入事例から見えた、VDIのユーザー目線での課題とメリット自社導入のノウハウを仮想デスクトップサービスの展開に生かす

ユーザー企業がデスクトップ仮想化に求める要素とは何か。デスクトップ仮想化を自社導入することで、ユーザー企業の目線でその課題やメリットをあぶり出したSIerの取り組みを追った。

2012年02月13日 00時00分 公開
[ITmedia]

 サーバで稼働する仮想的なクライアントPC環境をネットワーク経由で利用する「デスクトップ仮想化」。投資対効果の向上やITリソースの効率化というメリットにユーザー企業の注目が集まり、国内では2010年ごろから着実に導入が進みつつある。

 TechTargetジャパン会員を対象として2011年10月に実施した「デスクトップ仮想化(VDI)に関するアンケート調査」(有効回答数354件)でも、「VDIを導入済み・試験導入している」企業は20.6%、「情報収集している」企業は40.9%という結果となり、多くの企業が活用を視野に入れていることが分かる。VDIに期待することとしては、「クライアント端末の管理運用の効率化」(46.1%)や「情報漏えい・セキュリティ対策」(42.6%)などが上位となった。

 ただし、ユーザー企業はVDIの導入や運用に対して懸念や問題点も感じている。調査結果からは、ライセンスコスト(32.8%)や費用対効果(30.4%)、運用管理のしやすさ(29.9%)などを心配していることが浮き彫りになった。ユーザー企業はVDIに対して高い関心を抱きつつ、不安も抱いているのが現状だ。

 VDI導入に伴う不安を解消すべく、仮想デスクトップサービスの本格提供を前に、まず自社に導入して検証を重ねたシステムインテグレーターがある。

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