さくらインターネットが専用サーバの新サービス「さくらの専用サーバ」を発表。最速10分納品で複数台構成も可能で、物理サーバの性能とクラウドの使い勝手を兼ね備えたサービスとして提供する。
さくらインターネットは2月21日、専用サーバの新サービス「さくらの専用サーバ」を発表した。2011年11月に開所した同社の石狩データセンターを基盤にした「さくらのクラウド」に続くサービスとして、利用企業に専用のサーバ機器とネットワーク回線を提供する。
さくらの専用サーバは最速10分納品が可能な「エクスプレスシリーズ」と、CPUやメモリ、ストレージなどをカスタマイズ可能なBTOタイプの「フレックスシリーズ」の2種類が用意されている。2月29日に提供を開始する。
エクスプレスシリーズは「HP ProLiant DL2000」を採用し、CPUは最大8コア、メモリも最大64Gバイトまでの構成が可能。また、月額利用料が9800円から(4コアのCPUと16Gバイトのメモリ、1Tバイトのミラーリング構成HDDの場合)で、インターネット接続回線は100Mbpsの共有回線を標準で提供し、有償オプションとして帯域保証回線やギガbps回線へのアップグレードも可能。
フレックスシリーズは「DELL PowerEdge R510」を採用し、CPUは最大12コア、メモリは64Gバイト、最大12基のストレージを搭載可能。CPUやメモリ、内蔵ストレージは用途に応じて自由に選択できる点が特徴。両シリーズとも内蔵ストレージにSSD(ソリッドステートドライブ)を選択でき、フレックスシリーズはFusion-io「ioDrive」も利用可能。
同社によると、従来の専用サーバは申し込みから利用開始まで日数を要し、サーバ増設時にはOSインストールやサーバ再起動は事業者に依頼するサービスが一般的だったという。一方、今回の専用サーバは申し込みから利用開始までが最速10分、OSインストールやサーバの再起動をリモートのコントロールパネルから実施可能。また、台数上限のないサーバ増設、RAID構成の設定などもできる。
また、サーバ管理機能の標準規格「IPMI(Intelligent Platform Management Interface)」を採用したサーバ管理ツールを提供。各種ハードウェアの情報取得や監視、コンソール画面へのアクセスなどをリモートで実施できる。
さくらインターネットは物理と仮想のリソースを一元的に管理でき、APIを介してコントロールできる「プログラマブルデータセンター構想」を掲げており、さくらのクラウドとさくらの専用サーバの2つのサービスをその基盤に位置付けている。同社は両サービスのネットワークを透過的に接続可能な「サービス間L2接続」(VLAN ID変換)の2012年4月以降に提供する予定。
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