データ量の急増に対処したい。電力消費量を大幅に削減したい……。データセンター管理者の多様なニーズに、アーキテクチャの工夫で応えるサーバが存在する。
クラウドの普及は、サーバを自社保有し続けるべきかどうかという選択肢を企業に突きつけている。サーバを自社で所有し続ける企業と、自社サーバを積極的にクラウドサービス事業者のデータセンターに移す企業。その違いが明確になりつつある。
クラウドの利用を段階的に進めたい企業を支援するサービスも充実しつつある。米Amazon Web ServicesのIaaS(Infrastructure as a Service)である「Amazon EC2」と企業のデータセンターを専用線で直結する「AWS Direct Connect」といったサービスの登場はその代表例だ。今すぐクラウドに移行できないサーバは社内運用し、クラウドに移行できるサーバは積極的に移行する――。こうした動きは今後も進むだろう。
クラウドサービス事業者のデータセンターに企業のサーバが集まる流れは止まらない。そうした中、クラウドサービスの基盤となるサーバの重要性が急速に増している。
大手ハードウェアベンダーが提供する汎用的なサーバを自社インフラに利用するクラウドサービス事業者は少なくない。だが汎用的なサーバは、データ量やアクセス数の急増といったクラウドサービスの特性を前提に設計されているわけではない。
データセンターにサーバが一層集中するクラウド時代では、より運用効率の高いサーバが求められているといえるだろう。
運用効率を高めるには、データセンターに特化した高密度で省電力なサーバの採用が不可欠だ。国内のサーバ市場において1万台の導入実績を持つ米Super Micro Computer(Supermicro)は、データセンター最適化サーバを提供するベンダーの1つだ。Supermicroのサーバは、米国において最新テクノロジーを積極利用しているサービスプロバイダーに支持されている。
同社は2012年3月7日、インテルの最新プロセッサ「インテル Xeon プロセッサー E5-2600番台」(E5-2600番台)を搭載する特長あるサーバ製品群を発表した。
E5-2600番台を搭載したサーバは、ハードウェアベンダーが続々とリリースしている。Supermicroのサーバがそれらと大きく違う点は何か。Supermicroのサーバの特長や設計、日本での展開について詳しく見ていこう。
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