テクマトリックスが医療情報のクラウド保管サービスを発表した。通信用アプライアンスサーバ経由で医用画像を暗号化し、複数のデータセンターに分散保管する。
テクマトリックスは4月12日、医用画像のクラウド保管サービス「NOBORI」を6月1日に提供開始すると発表した。NOBORIでは通信用アプライアンスサーバ「NOBORI-CUBE」を医療機関に貸し出し、院内に設置して医用画像などのデータを暗号化・分割した状態で複数のデータセンターに保管する。データは東日本/西日本地域の2つの地域のデータセンターに多重保管することで、災害発生時にデータを復旧できるようにしている。
テクマトリックスとその連結子会社である医知悟は、遠隔画像診断を目的とする月間8万件の検査に用いられる画像データをインターネット経由で提供するサービスを、過去4年間運営してきた。同社は将来的には画像データだけではなく、より広範囲な医療情報の外部管理、複数の医療機関との情報共有を可能にする連携基盤の構築を進める予定だという。
NOBORI-CUBEは院内のPACS(医用画像システム)としても機能する。初期投資が不要で利用料金のみが課金される。6月のサービス開始時にはソフトバンクテレコムのデータセンターを採用し、国内の通信事業者との協業を順次進めていく方針。その後、iPhone/iPad連携ビュワーや症例データベース「Nouz」などの付加サービスの提供を計画している。
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