ノークリサーチのアナリストとクラウドベンダーが、中堅・中小企業(SMB)に適したIaaSについて議論。“1人情シス”が珍しくないSMBにとって、リアルタイム性や迅速性を売りにした高度なIaaSが必ずしも便利とはいえない。
東日本大震災から1年が経過し、中堅・中小企業(以下、SMB)における事業継続に対する意識が変化しつつある。震災直後にはサーバを郊外から計画停電対象外となった東京23区内に手作業で移すといった急場の対策も目立ったが、その後も各地で地震が続いたこともあり、SMBにおいても中長期的な視点で事業継続に取り組もうとする意識が高まってきている。そして、この事業継続を実現するための手段として、注目を集めているのがIaaS(Infrastructure as a Service)だ。
一方で、情報システム担当者の人数が少なく、“1人情シス”のケースも珍しくないSMBでは、IaaS導入に当たってさまざまな懸念材料を抱えているのが実情。ノークリサーチ シニアアナリストの岩上由高氏は、「事業継続のためにサーバを安全、堅牢な環境に預ける手段としては旧来からあるホスティング/ハウジングやIaaSなどさまざまな手段がある。ホスティングは安価だが社内システム連携などで制限が生じることが少なくない。一方、IaaSはCPUやメモリを迅速に増強できるといった高度な仕組みを備えるが、必ずしも全てのSMBがそれを必要とするわけではない。また、いずれもユーザー企業自身による自己責任の範囲が一般的には大きい。つまり、多くのSMBにとって自社のニーズに合致し、1人情シスの状態でも継続して活用できるサービスが求められている」と指摘する。
また、最近では、IaaS導入とともにモバイル活用のニーズも高まってきており、今後、SMBにおいてもモバイルデバイス管理(MDM)の重要性がさらに増してくることが予測される。
こうした市場背景の中、ソニービジネスソリューション“bit-drive”では、SMBに向けたIaaSサービスを提案し、既に多くの導入実績を持っているという。本稿では、ノークリサーチの岩上氏をコーディネーターとして、ソニービジネスソリューション“bit-drive” シニアマーケティングマネジャーの横田伸介氏とマーケティングマネジャーの松田浩幸氏に、SMBのIaaS導入をトータルでサポートするbit-driveの特徴やメリット、今後の展望などを聞いた。
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