スクラッチの販売管理システムは業務にフィットするが高額。パッケージは安価だが融通が利かない。そう諦めてきた商社・卸業企業に両方のいいとこ取りをした「セミオーダー方式」を紹介する。
グローバル化の進展やM&A増加、市場変化など、競争の激しい流通業では、競争力に直結する販売管理システムの進化が常に求められている。ただし、企業が求めるのは従来のコストや開発工数のかかるスクラッチ開発によるシステムではない。
そこで、各社は安価で迅速に導入できる販売管理パッケージを検討しているが、パッケージは機能が豊富でも本当に必要とする機能がない、足りない機能をアドオン開発するとアップグレード時に保守・サポートが難しくなるなど問題点も多い。
こうした課題に、パッケージとスクラッチの両方のメリットを備える「セミオーダー方式」が新たな販売管理システムの選択肢として登場した。
日立ソリューションズの販売・会計統合ソリューション「Fit-ONE」は、コンサルティングとシステム導入の観点から、顧客の業務内容に合ったシステム構築を支援する。特に注目したいのが、業界特化型テンプレートだ。テンプレートがあることで、最小限のカスタマイズでスムーズに実運用へと移行できる。オーダーのようなフィット感がありながら、低コストなパッケージのメリットを得ることが可能だ。
Fit-ONEの業界特化型テンプレートは6種類ある。
Fit-ONE/FP、Fit-ONE/FDを例にテンプレートの内容を紹介しよう。燃料業界は原油価格の変動による影響や、新エネルギーへの転換、それに伴う業界再編が激しい。その結果、さまざまな商慣習の現場が複数存在することになり、受発注に関する情報を紙で管理しているところもあるという。
同業界では物販のためのタンクローリーを手配する際、タンクローリーの番号と受け付けナンバーを納品書に記入してから給油所にローリーを手配して得意先に卸すなど、手順が非常に複雑だ。扱う単位もキロリットルからガロンまでと多様で、単価もLPガスと石油で異なる。しかも、石油は毎週単価が変わるため、受注段階で単価が決定しない。さらには、仕入先が複数の商社からの場合もある。
売り上げに深く関わる部分が業界固有の商慣習に関わっており、汎用パッケージ製品では対応しきれないことが分かる。Fit-ONE/FP、Fit-ONE/FDはこれらの商慣習に対して、支払い処理や与信限度管理、単価マスター管理、仕入れ枠の管理、軽油取引税対応、配送管理などの機能を提供して対応。効率的な業務処理を可能にする。
各テンプレートの詳細は以下のホワイトペーパーで紹介する。業界を深く理解しているからこそのきめ細かい機能は、まさにかゆいところに手が届く仕上がりだ。
業界ごとに特殊な商慣習がある商社や卸売業界。これまでスクラッチで開発された販売管理システムが多く使われてきたが、現在の潮流はセミオーダー方式の開発と、商慣習に対応したテンプレートの組み合わせだ。
ホワイトペーパーのダウンロードページへ (TechTargetジャパン) |
提供:株式会社日立製作所
アイティメディア営業企画/制作:TechTarget編集部