デスクトップ仮想化(VDI)のメリットは広く認知されつつあるが、一方でコストと処理速度の問題がネックとなり、導入に二の足を踏む企業が少なくない。しかし、これらの懸念を払拭するソリューションが登場した。
近年、クライアントPC環境をVDI(Virtual Desktop Infrastructure)に移行する企業が増えてきている。VDIはクライアント環境をPCではなくサーバ上の仮想マシンとして稼働させる技術だ。ユーザーデータは全てサーバ上で管理され、端末上には残らないため、PCを経由した情報漏えいをシャットアウトできる。そのため、セキュリティを重視する企業にとって非常に価値が高いソリューションだといえる。
また、サーバにアクセスできる端末さえあれば、ユーザーはいつどこにいても自分のデスクトップ環境を利用できる。従って、リモートワークや在宅勤務といった新たなワークスタイルの可能性が開けるとともに、災害時を想定したBCP(事業継続計画)の一環としてVDIに着目する企業も多い。
このように近年では、セキュリティ以外の用途でもVDIの導入を検討する企業が増えているが、一方でその導入がなかなかスムーズに運ばないケースも多く見られる。その理由はさまざまあるが、代表的なものの1つに「コスト」と「処理速度」の問題がある。VDIシステムを新規構築するには、どうしてもある程度の初期投資が必要になる。また、全てのクライアント環境をサーバ上に集約するため、処理ピークが重なるとレスポンスが低下してしまうこともある。こうした点がネックとなり、VDIの導入に足を踏み出せない企業が少なくない。
しかし、これらの懸念点をほぼ払拭した新たなVDIソリューションが、2012年3月からネットワールドより提供されている。そのキーとなるのが、同社が提供するVDI最適化ソフトウェア「Atlantis ILIO」と、シスコのサーバ製品「Cisco UCS(Unified Computing System)」だ。
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