仮想デスクトップを「速く」かつ「安く」実現する方法とは日本ユニシスグループが提供する「究極のシンクライアント」

クライアントPC周りのさまざまな課題を解決できるVDIだが、一方で性能やコストの課題も多く指摘されている。日本ユニシスグループでは、こうした課題を一気に解決する「究極のVDIソリューション」を提供しているという。

2012年10月02日 00時00分 公開
[ITmedia]

 2010年ごろから仮想デスクトップのソリューションに対する注目度が高まってきた。その背景には、クライアントPCのリプレース時期を迎えた企業が、Windows 7への移行手段の1つとして「仮想デスクトップ(VDI)」に目を向け始めたことがある。実際、リプレースを機にVDIやシンクライアント環境に移行する企業が着々と増えつつある。

 しかし、決して全ての導入ケースがうまく運んでいるわけではないようだ。とりわけ、パフォーマンスの問題に悩まされる例が多いという。VDIシステムの多くが、仮想デスクトップ環境のOSやアプリケーションを共有ディスクに置いている。この共有ディスクのI/O処理、VDIサーバと共有ディスクの間を結ぶネットワークがボトルネックとなり、十分な性能が確保できなくなることが多いのだ。特に、限られた規模でVDIを導入した際には問題なかったものの、仮想デスクトップの数を増やした途端にボトルネックが顕在化するケースが多いという。

 しかし、VDIの普及を妨げるこの最大の問題を、一気に解決できる可能性を秘めたVDIソリューションがユニアデックスから提供されている。同社が「究極のシンクライアント」と呼ぶこのソリューションの肝となるのが「StorageBooster」というVDIサーバに置く仮想ストレージ製品だ。

 StorageBoosterはハイパーバイザー上で動作し、各仮想デスクトップに対して仮想ディスクを提供する。この仮想ディスクに対して行われるI/O処理は、StorageBoosterで重複排除が施され、最小化されて物理ディスクに送られる。この仕組みにより、通常のVDI構成と比べ10倍以上のディスクI/O性能を引き出すことができるという。

 この仕組みを活用すれば、共有ストレージに多数のディスク装置を並べてI/Oを分散しなくても、VDIサーバの内蔵ディスクだけでVDI環境に必要なI/O性能を簡単に達成できてしまう。また同時に、共有ストレージやネットワークのインフラに対する投資も大幅に削減する。日本ユニシスグループが行った試算によれば、5000クライアント規模のVDIシステムを構築する場合、StorageBoosterと内蔵ディスクによる構成は従来の構成と比べ、2億3000万円のコスト削減になる。しかも、各仮想デスクトップ環境のIOPSは、低くなるどころか6倍向上するという。

 さらに、VDIサーバの内蔵ディスクを使っているため、デスクトップを追加するためにVDIサーバを増設しても、ディスクI/Oのボトルネックが増えることはない。つまり、システムの規模を柔軟にスケールアウトしていくことができる。「性能は向上しながら、コストは削減、しかもスケーラビリティも確保」というのだから、同社が「究極のシンクライアント」と銘打つのもあながち大げさな表現ではないだろう。

 こうした技術に加え、日本ユニシスグループではアプリケーション仮想化やセキュリティ認証、可用性向上のためのHAクラスタなど、VDI関連の多彩なソリューションをそろえている。さらに、同社が運営するクラウド基盤を使ったDaaS(Desktop as a Service)型サービスも推し進めているという。これら一連のソリューションの情報は、同社が提供するホワイトペーパーで詳しく紹介されている。クライアントPC環境のVDI・シンクライアントへの移行を検討している方はぜひ一読されたい。

この記事に興味のある方におすすめのホワイトペーパー

Windows 7への移行を契機に、VDIの導入を検討する企業が増えている。そこで多くの場合問題になるのが、VDIの性能とコストのバランスだ。「性能を向上させつつ、同時にコストを削減する」というVDIソリューションが既に存在するという。

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