IaaSやPaaSなどが市場に多く登場し、企業向けクラウドサービスは多様化している。自社システムをクラウドに移行する際には、その適合度を見極めた“適材適所のクラウド利用”が成功の鍵となる。
現在、企業向けクラウドサービスはパブリックやプライベートなどの利用形態、IaaS(Infrastructure as a Service)やPaaS(Platform as a Service)など適用範囲の異なるサービスが登場し、サービス内容が多様化している。
成長を続けるクラウド市場の中、2012年に大きな動きを見せたのが日本アイ・ビー・エム(日本IBM)だ。同社は「IBM SmarterCloud」戦略のもと、2011年に企業向けパブリッククラウドサービス「IBM SmarterCloud Enterprise」(以下、SCE)を提供開始。SCEは、1時間当たりの従量課金利用料が10円からという価格設定にちなんで「10円クラウド」とも呼ばれている。さらに2012年4月にプライベートクラウド基盤「IBM PureSystems」製品群を、5月にマネージドIaaS「IBM SmarterCloud Enterprise+」(以下、SCE+)を相次いで発表した。加えて、SCEのサービスレベル(SLA)を99.5%から99.9%に引き上げるなど、企業向けクラウドサービスの拡充を進めている。
市場に数多く存在するクラウドサービスの中で、日本IBMの強みはどこにあるのか? 元@IT編集人で、現在はブログ「Publickey」を運営している新野淳一氏が日本IBMのキーパーソン2人に話を聞き、同社のクラウド戦略とそれを支える技術の優位性を探った。
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