“遅いWAN”を放置してはいけないこれだけの理由特効薬は重複排除の徹底によるスループット向上

日次バックアップが1日で終わらない。ファイルサーバを統合したらアクセスが遅くなった――。WANのパフォーマンス不足が招く問題は数多い。その確実な解決策とは?

2013年02月14日 00時00分 公開
[ITmedia]

 WANのパフォーマンスにまつわる課題は数多い。一例を挙げれば、ファイルサーバの統合に伴うスループット低下がある。昨今多くの企業が、各拠点に散在するファイルサーバの統合プロジェクトを進めている。ファイルサーバの統合は、サーバ運用コストの低減やデータ保護体制の強化など、企業のIT部門にさまざまなメリットをもたらす。その一方、ファイルサーバへのアクセス経路が構内LANからWANに変わることで、伝送距離が長くなるといった理由から、一般的にスループットが低下してしまう。

 WANのパフォーマンス不足により、リモートバックアップの運用に支障を来す例もある。東日本大震災以降、事業継続計画(BCP)の一環としてリモートバックアップによる災害対策システムの構築に乗り出す企業が増えている。ところが、本番サイトと災害対策サイトの間を結ぶWANのキャパシティー不足により、最悪の場合には日次バックアップが1日では終わらないケースも多いのだ。

 さらには、国内企業の海外進出が加速する昨今、海外拠点、特にアジア新興国の拠点と国内を結ぶ回線品質の問題が、今あらためてクローズアップされつつある。

WANのパフォーマンス問題を解決する「WAN高速化」

 WANのパフォーマンス問題がやっかいなのは、回線帯域を広げたとしても、通信プロトコルのオーバーヘッドが根本から解消されるわけではないことだ。せっかくWANの帯域を拡張したのに、思ったほどの改善効果が得られない――。そんな残念な結果になることも少なくないのである。

 WANのパフォーマンス問題を確実に解消したい。その効果的な解決策として注目すべきなのが「WAN高速化」だ。既存のWAN環境はそのままに、その内部を流れるデータの量を重複排除技術で削減するといった工夫で、スループットを向上させる。

 WAN高速化における代表的な製品の1つが、米Riverbed Technologyが開発し、ソリトンシステムズが提供するアプライアンス製品「Riverbed Steelhead」だ。ワールドワイドで約1万5000社、日本国内でも約700社の導入実績を持つ。

 Riverbed Steelheadの強みは、スループット向上効果の高さにある。全ての拠点やアプリケーションでキャッシュを共有して重複排除する「ユニバーサルデータストア」を搭載(図)。この仕組みにより、WANを流れるデータの量を大幅に削減する。事実、同製品を導入したある国内企業では、WANを流れるIBM Lotus Notes/Dominoのトラフィック量を80%削減することに成功したという。

図 図:Riverbed Steelheadと従来のWAN製品との比較。Riverbed Steelheadは、全ての拠点やアプリケーションでキャッシュを共有し、効率的な重複排除を実現する

 なおソリトンシステムズでは、こうした導入事例も含め、Riverbed Steelheadの詳しい情報を掲載した紹介資料を公開している。WANにまつわる課題に悩んでいるネットワーク管理者には、ぜひ一度目を通すことをお勧めしたい。

この記事に興味のある方にお勧めのホワイトペーパー

ファイルサーバ統合や災害対策サイトの設置、海外拠点とのシステム統合などに伴い、WANのボトルネックが顕在化するケースが増えている。こうした“遅いWAN”を放置すると、予想外の課題に直面しかねない。

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