番組素材もインターネットで送るクラウドの時代 決め手は効率的でセキュアな通信サービス放送業界における通信サービス活用事例

テレビ業界もデジタル化が進み、番組を地方局へ送る際にも、ネットワークを利用するという新しい発想が出てきた。それは、システム構築における工夫で時間とコストが劇的に削減される、新たな番組流通の仕組みだ。

2013年03月01日 00時05分 公開
[ITmedia]

 テレビ業界もデジタル化が進み、放送番組をファイルとして扱えるようになってきた。そこで、キー局で作った番組素材を地方系列局へ送る際にも、これまでのようにVTRテープを搬送するのではなく、ネットワークを利用するという発想が出てくる。

 フジテレビの関連企業であるフジミックは、フジテレビ系列局への番組素材配信を、インターネット回線サービス経由で行う新たなシステムを開発した。

 テレビ局ではこれまでは放送番組をインターネット回線で送るという発想がなかった。セキュリティなどの問題を重視し、少なくとも専用線で配信するというのが一般的なテレビ関係者の感覚だったからだ。しかしそれでは、コスト削減にはならない。また、今後急速な進展が見込まれるコンテンツサービスの多様化にも対応できない。

 インターネット回線サービスといっても、ビジネス用のネットワークサービスには、高いクオリティが期待できる。また、公衆網であるがゆえのリスクは、システム構築の際の工夫で解決できる。USENの「ビジネス広域Ether」を利用してフジミックが構築したFileXは、時間とコストが劇的に削減される、新たな番組流通の仕組みだ。


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