遅い、管理しにくい、標的型に弱い? マルウェア対策“3大常識”はこう破るマルウェア対策には発想の転換が不可欠

遅いフルスキャン、面倒な環境構築、未知のマルウェアへの対処。従来のマルウェア対策製品は、こうした課題を根本的には解決できないのが“常識”だった。状況を変えるには発想の転換が不可欠だ。その具体例を示そう。

2013年07月05日 00時00分 公開
[ITmedia]

 企業導入率が9割を超え、もはや当たり前となったマルウェア対策製品。だが、実際に運用してみて初めて見えてくる課題がある。

 昼休み前にフルスキャンを実行し、昼食から帰ってきてもまだスキャンが続行中。しかもリソースを大量に消費して、作業に支障が出る。こうした経験をした従業員は少なくないだろう。管理者にとっても、マルウェア対策製品の導入や運用には、インフラの構築や設定、更新作業といった負荷がのしかかる。未知のマルウェアに対処できるのかどうかを不安視する人も多いだろう。

 マルウェア対策製品をとりまくこうした課題をいかに解決するか。そのためには、従来のマルウェア対策製品の「常識」を疑うことがまず重要になる。ベンダーの中にも、こうした視点に立って新しい発想のマルウェア対策製品を開発する動きが現れ始めた。その具体例を紹介しよう。

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