ソフトウェアとは何が違う? クラウド型セキュリティ対策の仕組みとメリットクラウド型セキュリティソリューションの価値とは

管理サーバやゲートウェイサーバの導入が不要のクラウド型セキュリティ対策。管理の手間やコストを抑えるだけでなく、高いレベルのセキュリティを維持できる。モバイルや複数の拠点を持つ企業にもうってつけだ。

2013年08月21日 00時00分 公開
[ITmedia]

 かつてセキュリティ対策は、クラッカーとの「いたちごっこ」だとよく言われた。しかし最近では、こうした表現は適切ではなくなってきているかもしれない。攻撃側の手口やマルウェア作成技術が極めて高度化した結果、今や1秒間に1個の割合で新たなマルウェアが出現している。守る側は、マルウェアの雨に一方的にさらされているような状況だ。

 だが、旧来の防御手法では、雨あられのように降り注ぐマルウェアの脅威を完璧に防ぐことはできない。エンドポイント対策1つを取ってみても、たとえ全てのクライアントPCにアンチウイルスソフトを導入し、パターンファイルの更新を怠っていなかったとしても、見つかったばかりの最新のウイルスに感染するリスクは常に存在する。また、クライアントPCの台数が極めて多かったり、あるいは遠隔地に散らばって設置されていたりするような場合には、アンチウイルスソフトの導入やパターンファイル更新を徹底させるのには相当な労力を要する。さらにモバイル端末まで加わると、ネットワークの境界も広がり、管理に要する手間とコストは膨大なものになってしまう。

 では、今後も高まり続けていくセキュリティ脅威に対処していくためには、こうしたリスクやコストを引き受けていく他ないのだろうか? ここに、1つの解決策が存在する。それが、クラウド技術を活用した新たなタイプのセキュリティ対策ソリューションだ。

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