SSD、フラッシュアレイを活用 ビジネスを変革する最新ストレージ技術を見るフラッシュメモリを武器にした企業向けシステムが登場

ビッグデータやクラウド、仮想化など、新しい技術に合わせてストレージの用途・役割が進化するにつれ、ストレージがシステムのボトルネックになる事態が増えている。性能向上や信頼性強化など、課題は山積みだ。

2013年08月19日 00時00分 公開
[ITmedia]

 ビッグデータやクラウドを契機に、企業システムで扱われるデータ量が飛躍的に増えている。量だけでなくデータの種類も多様化し、現在のストレージはビッグデータ分析やデータベースなど性能を求めるものから、ファイルサーバやアーカイブなど容量を求めるものまで用途が広がった。また、データの重要度に合わせて保存先のストレージを変更する使い方も浸透しつつある。

 このように、新しいコンピューティング環境に合わせてストレージの用途・役割が進化しているが、課題も浮き彫りになっている。特に深刻なのが、パフォーマンスギャップだ。「サーバはマルチプロセッサ、マルチコア化によってCPU性能が向上しているのに、ストレージ性能が追い付かない」「システム統合によってストレージへの負荷が増大して性能劣化が顕在化した」「オンラインサービスの品質を向上させるために、応答時間短縮の要求が拡大している」といったストレージ性能の課題は、早期の解決が望まれている。ストレージ性能の課題をそのまま放置しておくと、システムチューニングに余計な作業工数を費やし、アプリケーションやデータベースを全面的に見直す必要に迫られることになる。

 こうした課題を根本的に解決するためにベンダー各社が取り組んでいるのが、新しいストレージ技術の導入による高性能化だ。特にストレージデバイスは、HDDだけの時代から、HDD互換のSSD、さらにはフラッシュメモリアレイへと置き換えが始まっている。性能向上に加え、データの保全性や転送の高信頼化、小型化による省電力化も進んでいる。またHDDにおいても用途に応じて、性能よりも大容量かつ低コストを重視したニアラインHDDを選ぶこともできる。次のページでは、新時代に求められるストレージの要件とその技術を解説する。


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