2015年7月に延長サポートの終了を迎える「Windows Server 2003」。企業システムの根幹を担う同OSのサポート終了がユーザー企業に与えるインパクトは大きい。社内業務で最も使われているファイルサーバの最適な移行方法を考える。
調査会社IDC Japanが2012年に発表した調査によると、国内で稼働するIAサーバ(x86サーバ)は約220万台となり、Windows Serverのシェアは72.4%。そのうちの32.7%が10年前に発売され、2年後に延長サポート期間の終了を迎えるWindows Server 2003以前のOSで動作しているという(出典:IDC Japan, 2012年7月「2012年国内システムインフラストラクチャ/DBMS市場ユーザー利用実態調査」<J12370101>)。
その多くが、導入から既に8〜10年を経過して老朽化したサーバだ。Windows Server 2003のサポート終了が迫る中、この1年ほどで急速にリプレースが進んでいるものの、今なお多くのWindows Server 2003搭載サーバが残っている。
TechTargetジャパンが実施した読者調査「Windows 8およびWindows Server 2012に関するアンケート調査」(2013年9月実施)でも、2013年9月時点で使用しているサーバOSとして「Windows Server 2003 R2」(39.3%)、「Windows Server 2003」(31.8%)が挙げられており、リプレースはこれから本番を迎えることになる。
老朽化したサーバ環境ではハードウェアの故障率が増加したり、新しいセキュリティ脅威に対抗できなかったりと、さまざまな弊害が顕在化してくる。この課題をどうやって乗り越えるべきか――。企業活動の根幹を支えるシステムを確実に移行するためには幾つかのコツがある。まずは、社内で最も広い業務で使われているファイルサーバの最新プラットフォームへの移行から考えてみたい。
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