「SNSはメールを駆逐する」は本当に正しいのか?「ソーシャル コラボレーション カンファレンス」リポート

SNSなどのソーシャルツールが、コミュニケーションの新たな主役となりつつある。従来の主役、メールの役割はもう終わったのか? 専門家のイベント講演を基に、コミュニケーションの在り方を再考する。

2014年05月13日 00時00分 公開
[ITmedia]

 「Facebook」「Twitter」をはじめとするSNSは、今や私たちの日常のコミュニケーション手段としてすっかり根付いてきた。加えて、近年ではSNSをビジネスのコミュニケーションツールとして活用しようという動きも活発化してきている。実際、さまざまなベンダーからいわゆる「社内SNSツール」が提供されており、これらを既に導入・運用している企業も増えてきている。

 こうしたツールの多くは、メールによるコミュニケーションの限界を説き、ソーシャルツールがその限界を突破して新たなビジネスコミュニケーションスタイルを生み出すとうたっている。だが本当にそうだろうか? 今やメールはビジネスにとって欠かすことができないコミュニケーションインフラになっている。このメールと、アドレス帳やスケジュール表、ドキュメント共有などのツールを組み合わせた、いわゆる「コラボレーションツール」は、社内SNSのようなソーシャルコミュニケーションツールが普及しても無くなることはないだろう。

 では、ソーシャルとコラボレーションをどう使い分け、あるいはどう融合させれば、効果的かつビジネスに真に役立つコミュニケーションが実現できるのだろうか? 京都で開催された関連イベント「ソーシャル コラボレーション カンファレンス」の内容を基に、ビジネスコミュニケーションの現状と、今後の方向性に迫る。

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