パナソニックIS事例:「リモートデスクトップならVDI」という常識を疑えVDIからHDIへ、新たなトレンド

パナソニック インフォメーションシステムズが、クライアント環境をVDIから「HDI」に移行した。「HDI」とは一体何か。VDIから移行するほどのメリットがあるのか。キーパーソンに聞いた。

2014年10月31日 10時00分 公開
[ITmedia]

 パナソニック インフォメーションシステムズが、自社170ユーザーが利用する仮想デスクトップ環境(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)を“仮想化しないリモートデスクトップ環境”に移行した。その正体は「HDI(Hosted Desktop Infrastructure)」と呼ばれるソリューションである。

 よく知られている通り、VDIは仮想化テクノロジーを利用して物理サーバ上に複数のクライアント環境を集約する。1VM(仮想マシン)=1ユーザーというのが基本的な構成だ。

 これに対してHDIは、超高密度/超省電力サーバ「HP Moonshot System」による“1ユーザーが占有する物理環境”から提供される。1サーバ=1ユーザーという構成なので、リソースの競合がなく、高性能なデスクトップPCに匹敵する快適な環境を実現できる。しかも、コストはVDIとほぼ同等。仮想化レイヤーがないので、仮想化の知識のない企業でも運用が容易だ。

 パナソニック インフォメーションシステムズはいち早くHDIに着目し、自社のVDI環境をHDIに移行。スマートデバイスを活用したワークスタイル変革も推進中だ。その先に見据えているのは、HDIによるソリューションビジネスの展開である。本稿では同社の注目事例を紹介する。


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