TechTargetジャパン会員を対象に、「クラウドインフラに関する読者調査」を実施した。本リポートではその概要をまとめた。
TechTargetジャパンは2014年8、9月、TechTargetジャパン会員を対象に、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)を中心とした「クラウドインフラに関する読者調査」を実施した。調査結果からは、会員の所属する企業におけるIaaS/PaaSの導入状況、懸念点などが明らかなった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。
目的:TechTargetジャパン会員のクラウドインフラ(IaaS/PaaS)の利用状況について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2014年8月18日〜9月15日
総回答数:191件
※回答の比率(%)は小数点第1位または第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
IaaSは、クラウド事業者のデータセンターにプールされたサーバやストレージなどのITリソースを、標準的なネットワークからオンデマンド、セルフサービス、従量課金で利用することができるサービスだ。初期費用を抑え、欲しいときに必要な分だけを迅速に構築することができるという調達のモデルは今や、開発やテストなどの特定用途だけでなく、企業向けインフラにも導入されることが増えてきた。
IaaSの導入状況を聞いた設問では35.6%が「既に導入済み」と回答し、「導入予定」は11.0%となった。2013年3月に実施した「クラウド導入・利用状況に関するアンケート調査」では、「導入済み」(9.9%)および「導入予定」(6.4%)とも1ケタ台であったことから、約1年半で大きく導入が進んだといえる。(図1)。
IaaSの導入に踏み切れない企業、現時点で利用しているが懸念を抱いている企業は、IaaSに対してどのような課題意識を持っているのか。課題として多かったのは「クラウドサービス事業者のセキュリティ」(49.7%)と「クラウドサービスへの第三者からの不正アクセス」(44.0%)だった。ユーザー企業が管理できる責任の範囲外、つまりクラウド事業者側の責任の範囲でトラブルが起こっても、ユーザー企業が対処することができないためだと考えられる。
しかし、実際にIaaSを選ぶ際には、「セキュリティレベル」(50.3%)よりも「ランニングコスト」(71.7%)の方を重視する企業が多かった。セキュリティは気に掛かるが、現実問題はコスト重視ということのようだ。
その他、回答者の詳細な属性やPaaSおよびオープンソースのクラウド構築ソフトなど、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査リポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。
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