ネットユーザーは6億人超、魅惑の中国市場でビジネス障壁を越えるには?ネットワーク、商習慣の特殊事情が課題

日本企業が中国でビジネスを展開したいのであれば、中国特有のIT事情に対応できる技術・設備を有し、商慣習や規制に詳しいパートナーの存在が不可欠だ。中国の特殊事情にいかに対応するか、事例を交えて紹介しよう。

2014年10月29日 10時00分 公開
[ITmedia]

 アジア圏を中心にグローバル展開を図りたい企業にとって、中国市場は依然として魅力的だ。13億人という人口を有し、世界トップの6億人を超えるインターネットユーザーの数はいまだに拡大を見せている。日本や欧米のコンテンツ、製品、サービスに対する関心も強く、心をつかむことができれば優良な顧客に成長する“伸びしろ”は大きい。

 しかし一方で、幾つもの課題がある。広大な大陸にユーザーが散らばっており、またインフラ整備が途上な場所もあるため、隅々までストレスなくコンテンツを届けることが難しい。たとえ情報量がそれほど多くないWebサイトであっても、レスポンスが悪ければ顧客は離れていってしまう。

 さらに懸念されることは、2大通信キャリアのサービスが分断されていることに起因する「インターネット南北問題」である。南北間の通信が非常に遅く、ほぼ海外との接続と変わらないほどにレスポンスが悪化する。つまり、中国国内にサーバを置けばよいというものでもないのだ。こうしたネットワークの問題においては、やはり「コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)サービス」を活用することが望ましい。

 しかしながら、ネットワーク以上に厄介なのが、中国市場の商慣習・文化・規制の存在だ。よく知られた例としては、海外とのやりとりを検閲する「グレートファイアウォール」の存在であるが、この他にも厳しい規制が幾つも設けられている。情勢も変わりやすいことから、現地の情報を素早くキャッチして対応することが求められる。

 魅力的な中国市場に打って出たいのであれば、中国のネットワーク事情に対応できる技術・設備を有し、商慣習や規制に詳しく迅速な対応が可能なパートナーの存在が不可欠である。本稿では、いかに中国の特殊な事情をクリアすべきか、事例を交えて紹介しよう。


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