TechTargetジャパンとMONOistは2014年9月、「IoTに関する読者調査」を共同実施した。調査結果からは、企業におけるIoTの理解度、活用動向、課題、製品導入の状況などが明らかになった。
TechTargetジャパンとMONOistは2014年9月、読者会員を対象に「IoTに関する読者調査」を実施した。調査結果からは、企業におけるIoTの理解度、活用動向、課題、製品導入の状況などが明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。
目的:TechTargetジャパン会員、MONOist読者を対象にIoTについて調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員、MONOist読者
調査期間:2014年9月8日〜9月21日
有効回答:225件
※回答の比率(%)は小数点第1位または第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
さまざまなモノが、インターネットをはじめとした通信インフラを通じてつながり、新しい価値を生み出す「Internet of Things」(IoT:モノのインターネット)が注目を集めている。生産性の向上や業務の効率化、製品の開発など、その活用が期待される領域は多岐にわたる。
IoTについての理解度を聞いたところ、「内容をある程度知っている」が47.6%でトップ(図1)。さらに10.2%の回答者が「内容を詳しく理解している」と答えた。つまり、程度の差こそあれ、6割弱の会員/読者がIoTについて理解しているということだ。ビッグデータやIoTをはじめ、「ITの戦略的な活用」が盛り上がりを見せており、企業も積極的に情報収集を行っていることがうかがえる。
それでは、実際の活用状況についてはどうだろうか。まず注目したいのが、10.2%の回答者が「既に活用している」と答えている点だ(図2)。現時点でも、IoTの導入を進め、活用段階に入っている先進企業があるということが読み取れる。ただし、55.6%が「予定はない」と回答しており、実際はまだまだ様子見の状態であるといえる。
IoTの活用に注目が集まる一方で、その懸念点も明らかとなった。IoTを導入する上での懸念について、33.8%の回答者が「個人情報の取り扱いや情報漏えいなどのリスクに対する不安が大きい」と答えた(図3)。昨今の相次ぐ情報漏えい事件を受けてか、個人データを取り扱う可能性のあるIoTにもセキュリティの意識が高まっている。また、「IoTの活用目的が明確ではない」(30.7%)、「IoTのためのシステム構築、データ整備に必要な予算がない」(26.7%)、「何から手を付けたらいいか分からない」(24.4%)、「経営層への投資対効果の説明が難しい」(24.0%)というように、IoTに対して明確な活用像を描けていないことを示唆する回答も上位に挙がった。
その他、回答者の詳細な属性やIoTに導入済み/導入を予定しているIT製品/サービスなど、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査リポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。
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