サーバ仮想化によってネットワークスイッチには高い耐障害性と拡張性が求められるようになった。だが、高性能なシャーシ型10GbE/40GbEスイッチは高価で導入をためらう。そんな企業に現実的な「解」を紹介する。
仮想化技術の進歩は目覚ましく、サーバやストレージの集約性は格段に向上している。システム構築においてもサーバ仮想化は大前提の項目だ。一方で、ネットワークの現状に目を向けると、この進歩に追い付いているとはいえない。
サーバやストレージが高密度になると、当然のことながら1台のハードウェアでやりとりする通信量が増大する。低速なスイッチはボトルネックとなり、せっかくのサーバやストレージのパワーが使い切れないことになる。そのため、より高性能な「10Gbpsイーサネット(10GbE)/40Gbpsイーサネット(40GbE)スイッチ」が必要となる。
しかし、10GbE/40GbEスイッチは一般的に高価である。特に、複数のシステムを統合した大きなシステムを収容できるシャーシ型スイッチは高額になりがちだ。冗長性や拡張性を考慮すれば複数台の機器が必要となり、導入コストは何倍にも膨れ上がる。これでは移行に踏み切れないのも当然のことだ。むしろサーバのパフォーマンスを抑える方が──という考えもあり得る話である。より現実的な「解」はないだろうか。
そこで提案したいのが、「ネットワーク仮想化」の導入である。本稿で紹介する技術を用いれば、比較的安価な10GbE/40GbEスイッチを活用して、シャーシ型スイッチと同等の収容力、耐障害性、拡張性を実現できる上、スモールスタートも可能になる。冗長化を図る上で無駄になるスタンバイ機が必要ないというのも、大きなポイントの1つである。
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