「Windowsタブレット」が「iPad」に肉薄 学校が導入したいタブレットは?教育機関のIT製品導入に関する調査リポート

TechTargetジャパン会員を対象に、「教育機関のIT製品導入に関する読者調査」を実施した。本リポートでは、その概要をまとめた。

2015年01月29日 10時00分 公開
[ITmedia]

 TechTargetジャパンは2014年11月から2015年1月にかけて、TechTargetジャパン会員を対象に「教育機関のIT製品導入に関する読者調査」を実施した。学校や学習塾、教育委員会など、教育機関でのIT製品/サービスの導入に関与する会員を対象に調査した。調査結果からは、教育機関がIT製品を導入する上での課題、導入中または検討中のIT製品などが明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。

調査概要

目的: TechTargetジャパン会員で学校や学習塾、教育委員会など、教育機関でのIT製品/サービスの導入に関与する方を対象に、教育機関のIT製品導入の実態や関連製品の導入状況について調査するため

方法:Webによるアンケート

調査対象: TechTargetジャパン会員

調査期間: 2014年11月17日〜2015年1月20日

総回答数: 123件

※回答の比率(%)は小数点第1位または第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。


 勤務先または管轄下の教育機関におけるIT製品の導入・活用状況を聞くと、IT製品の導入や刷新を進行中(28.5%)または検討中(16.3%)なのは、合わせて44.8%と半数近くに上る(図1)。情報収集中(30.1%)を加えると、74.9%が導入/刷新に前向きであることが分かった。学力向上やコミュニケーションの活発化、学習スタイルの変革などを目的に、IT活用に挑む教育機関は多い。

図 図1 IT製品の導入・活用状況《クリックで拡大》

iPadに肉薄するWindowsタブレットへの関心

 実際に導入、活用しているIT製品を聞くと、特に導入が活発化している端末やネットワーク製品については、授業/講義(以下、授業)、校務/学務など(以下、校務)問わずWindowsノートPCが活用率トップとなった(図2)。授業では62.6%、校務では78.0%が活用している。無線LANアクセスポイントの活用も多く、授業では54.5%、校務では47.2%の利用率だ。

 タブレットで最も活用されているのは米Appleの「iPad」(授業27.6%、校務19.5%)であり、「Windows 8/8.1」「Windows RT/RT 8.1」を搭載するタブレット(以下Windows 8/RTタブレット、授業21.1%、校務13.0%)がそれに続いた。Androidタブレットは授業8.9%、校務5.7%と一部の活用にとどまった。

図 図2 活用中の端末/ネットワーク製品

 一方、今後導入したい端末/ネットワーク製品については、授業ではiPad(40.7%)、Windows 8/RTタブレット(39.0%)が上位となった(図3)。もともとWindows端末の利用が多い校務では、Windows 8/RTタブレットが26.0%と、iPadの22.8%をわずかながら上回る。iPadへの人気が続く一方で、Windows 8/RTタブレットへの関心が急速に高まっている現状が明らかになった形だ。佐賀県や姫路市など、自治体単位での大規模なWindows 8/RTタブレット導入の動きが活発化していることが、Windows 8/RTタブレットへの関心を高めていると考えられる。

図 図3 今後導入したい端末/ネットワーク製品

 その他、回答者の詳細な属性、セキュリティ製品/各種IT機器の活用状況や導入意向、IT製品導入/活用の課題など、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査リポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。


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