バッチ処理時間が8分の1に短縮しただけではない、ハイブリッドフラッシュの利点EqualLogicからTintriへリプレース

マネージドサービスプロバイダーのAmatisは、8時間もかかるバッチ処理のためにさまざまな問題を抱えていた。そこで同社はEqualLogicからTintriのハイブリッドフラッシュアレイに交換。その結果は?

2015年03月12日 08時00分 公開
[Computer Weekly]
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 マネージドサービスプロバイダー(MSP)の英Amatis Networksは、米Dell EqualLogicのiSCSI SANストレージから米Tintriのハイブリッドフラッシュアレイに乗り換えた。同社は、これによって待機時間が大幅に短縮され、8時間かかっていたバッチ処理が1時間に短縮したとしている。AmatisのCTO兼創設者アレックス・フォッサ氏は、Tintriの仮想マシン(VM)認識ストレージ(VM-aware storage)のおかげでパフォーマンスが劇的に向上したと語った。手動で繰り返しLUNを構成したり、ボリュームを構成する必要はない。

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 Amatisは、ネットワーク、クラウド、ストレージ、アプリケーションのホスティングサービスを提供するMSPだ。英ニューベリーとレディングの2カ所のデータセンターで顧客のハードウェアと同社独自の設備をホストしている。この設備は米Ciscoの「Unified Computing System」(UCS)サーバと「Nexus」データセンタースイッチを基盤としている。同社は約25社のパートナーを通じ、再販業者限定の営業チャネルを運営している。

 Amatisは、インフラの一部にパフォーマンスの問題が生じるようになったため、EqualLogicに代わるストレージアレイを探し始めた。

 「全く使用されていない時間がほとんどだが、1日の特定の時間に長いバッチ操作を実行する顧客システムで問題が発生した。これがストレージに大打撃を与え、動作を遅くした。この爆発的な負荷増大には手も足も出なかった」とフォッサ氏は言う。

 「あるボトルネックを解消したかと思えば、今度は別のボトルネックが発生する始末だった」

インフラへの新たなアプローチ

 フォッサ氏によると、ITチームがある問題を解決しても今度はまた別の問題が発生したという。「ある週はディスクの競合が発生し、次の週にはストレージネットワーク上で競合が発生した。その間ずっと、アレイの管理に大きな出費と労力を伴い、管理者は絶えずVMのためにLUNを管理する必要があった。これらの問題を完全に解決するには、全く新しいインフラを設計、提供、管理するしかないと決断した」

 EqualLogicアレイは3年のリフレッシュサイクルを終える前に交換した。この後釜に据えられたのがTintriの「Tintri VMstore T620」で、各サイトに13.5Tバイトの実効容量を提供する。

 Tintriは、低レイテンシフラッシュとHDDの大容量を併せ持ち、VM環境を特に重視している。ボリューム、LUN、RAIDグループを排除し、I/O要求を仮想ディスクに直接マッピングする。

 フォッサ氏によれば、主なメリットは仮想環境用のストレージ管理が従来のストレージアレイよりもぐっと簡単になったことだという。

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