BCP/DR対策にコスト削減効果も――アクティブ/アクティブで運用する仮想データセンター将来のデータセンターのあるべき姿とは

災害対策や事業継続性確保のため遠隔地に複数のデータセンターを確保する場合、通常は「アクティブ/スタンバイ」で構成されるため、スタンバイのリソースが有効活用されないという課題がある。これを「アクティブ/アクティブ」で運用する試みが実現した。

2015年03月31日 18時00分 公開
[ITmedia]

 災害対策(DR)や事業継続計画(BCP)を目的として、遠隔地に予備のデータセンター(DC)を確保するという対応が一般に行われている。一般的に、こういった場合「アクティブ/スタンバイ」の構成がとられ、アクティブ側に障害があった際に一定時間内に切り替えて業務を引き継ぐことは可能だが、代償として平常時には全く使われない遊休リソース化してしまうという課題が付きものである。これを解消するために両DCを並列に運用する「アクティブ/アクティブ」構成を取ろうとすると、技術的な課題も多く簡単には実現できないのが現状であった。

 しかしながら、必要となる要素技術はそろいつつある。本稿では、伊藤忠テクノソリューションズが横浜−神戸間の約500キロの距離でアクティブ/アクティブ構成を実現させた実証実験を紹介。ユーザーに提案可能なレベルまで進化したソリューションの概要と、システムの要となる製品について紹介する。


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