ネットワーク構築・運用のコスト削減は多くの企業が抱える課題だが、それを言い訳に必要な投資まで抑えていないだろうか。ムダを省きつつ自社のビジネスをドライブする理想のネットワークの在り方とは?
あらゆるビジネスがITなしには成り立たないこの時代、その基盤となるITインフラは、空気や水のように「あって当たり前」のものと考えられる。とりわけネットワークはその最たるものだろう。そして、あって当たり前のものは、あまり積極的にお金を掛けたくないものと考えられがちだ。実際、TechTargetジャパンが2015年に行ったネットワーク製品の導入に関する読者調査でも、ネットワークを構築・運用する上での課題として「構築・運用コストが高い」と回答した人は33.9%を占め、全体の1位となっている。
だが、セキュリティ対策や遅延のないネットワーク作り、複雑化したネットワーク構成の管理や災害対策など、取り組まなければいけない課題は他にもたくさんある。そして、それらの課題への取り組みが、コストを理由に阻まれることも多い。
一方、政府は2020年までに「世界最高水準のIT利活用社会を実現する」と宣言している。今後、オープンデータ、ビッグデータの利用促進やITを活用した地方創生、東京オリンピックに向けた情報発信、ワークライフバランスなど、さまざまな目的を実現するため、必要な法整備などが進むだろう。
そうした外的要因に対処するため、社内のネットワークの在り方を根本から見直さざるを得なくなる状況も予想される。また、そこにビジネス機会が生まれることも期待される。
本稿では読者調査から企業のIT担当者が現在抱えるネットワークの課題を振り返りつつ、近い将来を見据え、どんな「武器」が必要なのか、ビジネスに貢献する「攻め」のネットワーク再構築について考えてみたい。
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