あなたのバックアップ課題を劇的に変える3つの手法、検証結果も公開震災から4年、バックアップ環境を見直す

バックアップ・リカバリ環境は多くのIT担当者の頭を悩ませている。コストや手間、時間など、さまざまな課題を抱える中、環境の見直しを進めている企業も少なくない。理想のツール像を探る。

2015年05月15日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 東日本大震災の経験から、バックアップ環境の重要性にあらためて気付かされたIT担当者も多いことだろう。事業停止は機会損失以外にも、ブランドイメージの悪化や信用の失墜といった悪影響を企業にもたらす。そこで、震災直後から環境見直しの一環として、多くの企業で各種ツールの採用が相次いだ。

 あれから4年が経過し、バックアップツールのリプレースを機に再検討に乗り出す企業も増えている。では、企業は既存環境の課題をどう捉え、何を優先して改善に取り組もうとしているのか。TechTargetジャパンが2015年2〜3月にかけて読者会員を対象に実施した「バックアップ・リカバリ環境に関する読者調査」の結果によると、まず前者では「バックアップ処理に時間がかかる」や「運用・保守における人的負荷やコストが大きい」「リストア処理に時間がかかる」などが上位に挙がった。また、後者では「運用のしやすさ」「バックアップ処理時間」「費用対効果」との回答が数多く寄せられた。

 バックアップの目的はデータの確実な保護と迅速なリストアであり、そこで目指すのはRTO/RPO(目標復旧時間/目標復旧地点)の極小化である。ただし、バックアップは万一の際の“保険”であるため、より低コストでの整備/運用が経営サイドから求められる。調査結果にもこのことが顕著に表れている。

 前者と後者の要求は相反関係にあると言っていい。こうした中、両者をできる限り両立させるには、どんなツールを選択すべきなのか。本稿では読者調査の結果から、理想とされるツール像を探りたい。

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