BIツールの矛盾を暴け、導入が進まない最大の理由ユーザー、情シスそれぞれが抱えるジレンマがある

従来型のデータ分析作業に限界を感じ、BIツールの導入を検討する企業は増えている。しかし、実際の導入は思ったほど進んでいない。ツール自体が矛盾を抱えた存在であることがその原因なのだ。

2015年05月28日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 売り上げデータや予実管理、収益管理といった経営に関するデータを「Microsoft Excel」で集計し、リポートを作成する。そうしたデータ分析作業に限界を感じ、ExcelからBI(ビジネスインテリジェンス)ツールへの移行を検討する企業は多い。

 しかし、例えばトライアル版を使ってみると「もっとさまざまな角度からデータを分析したいのに、分析軸を変更するには情報システム部門(情シス)に依頼するしかない」とユーザー部門が嘆く。一方、情シスは「そう何度も依頼されても……。これじゃExcelのときと変わらない。現場でもBIの操作を覚えてほしい」といった不満が露呈する。結局は、BIツールの本格導入に二の足を踏んでしまうケースも実は少なくない。

 世の中に数多く登場しているBIツールが、思ったほど導入が進んでいない理由とは。本稿では、従来のBIツールに起こりがちな矛盾を解説するとともに、そうならないための対処法を紹介しよう。


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