TechTargetジャパン会員を対象に、「企業のファイルサーバ利用に関する読者調査」を実施した。本リポートでは、その概要をまとめた。
TechTargetジャパンは2015年3月から4月にかけて、TechTargetジャパン会員を対象に「企業のファイルサーバ利用に関する読者調査」を実施した。その結果からは、利用しているファイルサーバのプラットフォームや種類、ファイルサーバ利用に関する課題や今後の方向性が明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定で閲覧可能)。
目的:TechTargetジャパン会員のファイルサーバの利用状況について調査するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2015年3月9日〜4月13日
総回答数:406件
※回答の比率(%)は小数点第2位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
ファイルサーバのプラットフォームについて聞いたところ、「Windows Server 2008」(49.3%)が半数近く、最も利用されていることが分かった。次いで「Windows Server 2012」(33.3%)が続き、企業の業務システムにおけるWindows人気の高さがうかがえる。Linuxのファイル共有システムの「Samba」は13.8%だった。
ちなみに、サポート終了およびサポート終了が迫る「Windows Server 2003以前」を利用している割合は22.7%だった。驚くことに、「Windows Server 2003以前」「Windows Storage Server 2003以前」を利用している企業のうち、「OS移行の予定がない」と回答した企業の割合は34.7%と3割を超えた。
ファイルサーバの利用および管理における課題では、「データ量の増大」(70.8%)、「古いデータの削除/整理」(67.1%)と、データの管理に関する課題が圧倒的に多く見受けられた。データ量の爆発的増加は多方面で指摘されているが、その大部分を占めるのが画像ファイルや動画ファイル、「Microsoft Office」といった非構造化データだといわれている。これらは、ファイルサーバに格納されているデータそのものだ。データ量の増大への対策としては、ファイルサーバの増強だけでなく、古いデータの管理も含め、効率的な対処方法が求められている。
今後の方向性に関しては、「データ容量削減/重複排除」(48.9%)、「データ保護/災害対策」(46.1%)と、データ保管に関する取り組みが多い。当然ながら、課題のトップとして挙がった「データ量の増大」への対処がうかがえる。「クラウドストレージ利用」に関する意向は19.5%とそれほど多くはないようだ。この割合が増えるかどうか、今後の動向にも注目したい。
その他、回答者の詳細な属性、現在利用しているファイルサーバの種類、ファイルサーバの総容量など、本稿で紹介できなかった内容も含めた調査リポートの完全版を提供している。以下から詳細なアンケート結果が無料ダウンロードできるので、ぜひ確認していただきたい(TechTargetジャパン会員限定)。
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