専用マウスで「iPad」作業も快適に、PCとの2台持ちを解消する方法とは?「モバイルワークスペース」の世界はすぐそこ

iPad/iPhoneで利用できるマウスが登場した。VDIなどの仮想環境でWindowsアプリケーションを使用するときに利用可能だ。これさえあれば、iPadをローカルPCと同じように操作できる。

2015年06月30日 13時00分 公開
[ITmedia]
iPadで利用できるマウスが登場

 スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスが広く普及し、生活の仕方や働き方が大きく変わった。インターネットの閲覧やショッピングは既に半数以上がスマートデバイス経由だ。企業においても、かつてクライアントPCで行っていた作業をスマートデバイスで行うことが増えてきた。会社に戻って事務作業をするといった必要がなくなり、いつ、どこにいても、どんなデバイスからでも、必要な仕事をこなすことができるようになった。

 今やスマートデバイスは生活のための便利なツールというだけでなく、業務に欠かせないツールと言っていいだろう。企業にとっては、スマートデバイスを活用できる環境をいかに整えていくかが、ビジネス改革の面でも、ワークスタイル改革の面でも、大きなテーマになりつつある。

 そうしたスマートデバイス環境を整備する上で意外にも障害となりやすいのが、スマートデバイスを使って業務をする際のちょっとした使いにくさだろう。代表的なものはマウス操作だ。クライアントPCではマウスを使って簡単にできる操作が、タブレットではできないことが多い。特に、米Appleの「iPad」はOSの規約としてマウスに非対応であるため、デスクトップ仮想化やアプリケーション仮想化でWindows環境に接続したとしても、キーボードとマウスを前提としたWindowsアプリケーションの操作で戸惑うことが少なくない。こうした制約のために、結局クライアントPCとiPadの2台持ちをしているユーザーも多いのではないか。

 そんな中、iPad/iPhoneで利用できるマウスが米国で登場し話題になっている。iPadからリモートアクセスするWindows環境で利用でき、「Microsoft Office」など、あらゆるアプリケーションで右クリック、ダブルクリック、スクロールホイールが利用できる。このマウスを利用することで、iPadでの仮想デスクトップ内でのWindowsアプリケーションの操作は、ローカルPCと同じように行うことができる。スマートデバイスを使ったワークスペースを構築する上でエポックメーキングな製品であるとして多くの企業が評価しているのだ。

 iPadで利用できるマウスは、具体的にどんなメリットをもたらすのだろうか。モバイルワークスペースの構築という観点から、魅力を探っていく。


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