サーバを中心にハードウェアの標準化/オープン化に向けた動きが活発化している。一方、ネットワークはいまだにベンダーロックインが主流であり、コストも硬直化したままだ。その解決策を探る。
もはや時代の大きな潮流ともいえる「標準化/オープン化」。さまざまなベンダーが参入するエコシステムが生まれ、製品やサービスの選択肢が広がり、ITシステムをより自由で価値の高いものへと押し上げた。
しかし、いまだオープン化が進んでいないのが「ネットワーク」の世界だ。OSやプロトコル、管理ツールなどがベンダーロックイン状態であり、関連製品のベンダーも追従するしかない。事実、サーバのコストが下がっているのに対し、ネットワークのハードウェアコストは高止まりのままという状況だ。
問題はコストだけではない。チップやCPUなどの業界標準技術が向上しても、ベンダーのプロダクトサイクルに引きずられてその恩恵を受けることができず、ユーザー企業は非常に大きな“不利益”を被っているという指摘もある。
そんな中、ネットワークにおける革新を起こす活動が活発化している。ユーザー企業にさまざまなメリットをもたらす「オープンネットワーキング」戦略とは、どのようなものか。専門家に話を聞いた。
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