クラウド時代に最適なストレージは? 注目を集めるオープンソースのSDS大きな期待が寄せられる「Ceph」の最新動向

IaaS構築・運用環境として注目を集める「OpenStack」。そのストレージ環境として利用可能なOSSの分散ストレージ「Ceph」が新たな進化を遂げた。その最新動向を探る。

2015年09月03日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 エンタープライズ向けストレージ製品の世界に、今大きな革新が訪れつつある。「Software Defined Storage(SDS)」という新たな潮流だ。

 企業システムで運用するストレージというと、これまでは大規模で高額な専用ハードウェアでないと要件が満たせないとされてきた。確かに、かつてのエンタープライズストレージに求められる要件は、こうした製品でないと満たせなかったかもしれない。

 しかし、今日のストレージに求められる要件は、かつてと比べ大きく様変わりしてきた。ソフトウェアと汎用ハードウェアを組み合わせることでエンタープライズストレージの機能を実現するSDS技術が実用化され、オープンソースとして公開されることで誰もが利用できるようになった。こうした事情を背景に、早くも先進的な企業の中には、オープンソースのSDS製品を積極的に導入・活用するところも出てきた。

 しかし一方で、一般企業にとっては、まだSDSは若干ハードルが高く感じられるかもしれない。では、一般企業がSDSの恩恵を受けられるようになるまでには、まだ当面時間がかかるのだろうか? 決してそんなことはない。オープンソースのSDS技術をベースに、ベンダーがサポートサービス付きで提供する商用製品も存在するのだ。


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