すかいらーくのデータセンター運用、10年先まで見据えたファシリティ設計とは?成長に伴うシステム拡張を柔軟に

企業の心臓部であり頭脳でもあるデータセンター。日々の運用を円滑に行う一方、事業の成長に伴うシステムの拡張にいかに備えるかは多くの企業に共通する課題だ。外食産業大手すかいらーくの事例に学ぶ。

2015年09月03日 10時00分 公開
[ITmedia]

 日々増え続けるデータとアプリケーション、次々と生まれる新たなイノベーション、そして企業買収や合併に伴い降って湧いたシステム統合案件……。これら外部要因に柔軟に対応しつつ、企業システムをしっかり下支えするために、今日のデータセンターにはさまざまな要件が求められる。

 現在、こうした課題に真正面から取り組んでいるのが、外食産業の雄、すかいらーくだ。もともと、業種ごとに異なる企業体を設けるカンパニー制度を敷いていた同社は、2007年にカンパニー制を廃止。さらなる経営効率の向上を目指し、一社に経営資源を集約する体制へと移行した。

 それに伴い、それまでカンパニーごとにばらばらに運用していたデータセンターも統合することになった。この新データセンターを設計するに当たり、同社は将来のビジネス成長やシステム拡張に柔軟に対応できるよう、ネットワーク周りの設備にも独自の工夫を凝らしたという。

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