クラウド/モバイル時代の今、クライアントPCにはこれまでにはない新たな要件が求められるようになった。本稿では企業がクライアントPCの導入/更新時に検討すべきポイントを紹介する。
インテルの調査によると、企業のクライアントPCの最適な更新サイクルは「3年」であり、所有期間が3年以上のPCはサポートのコストやセキュリティ上の問題により、総保有コスト(Total Cost of Ownership:TCO)を大幅に押し上げるという(図1)。
また、調査では「メインストリームPC」と呼ばれる高機能・高性能なPCに対し、機能・性能ともに制限のあるPCは最新のOSやアプリケーションをサポートできず、予定した耐用年数の期間を使えなかったり、機器の追加購入や予定外の買い替えが発生したりするなど、余計なコストが掛かったことも分かった。
つまり、企業では“高機能・高性能なクライアントPCを定期的に更新する”ことが、セキュリティ強化やIT環境の効率化、TCOの削減をもたらし、ひいては従業員の生産性向上にもつながることがこの調査によって実証されているのだ。
企業におけるクライアントPCは、ビジネスの“生命線”だ。オフィスワーカー1人に1台ずつ行き渡るようになったPCが、ビジネスを変え、そして支えてきた。しかし、今のクライアントPCには、ワークスタイル変革、クラウド/モバイル対応、セキュリティ対策といった、新たな要件が求められている。
例えば、PCを買い替えるタイミングでシンクライアントなどの新たな仕組みや、モバイルデバイス、BYOD(Bring Your Own Device:個人所有デバイスの業務利用)などに興味が出てくるかもしれない。特に、シンクライアントは「低価格」「業務特化」「集中管理」といったメリットから、採用を検討する企業も増えているという。
だが、一番重要なことは、従業員一人一人の業務効率や成果を向上させ、個々のビジネスを次のレベルに押し上げることに貢献するクライアントPC――「ビジネス・クライアント」をどう選ぶかだ。
そこで本稿では、企業がビジネス・クライアントの導入や更新時に検討すべき5つのポイントを紹介する。企業成長のチャンスを単なるPC更新に終わらせず、企業活動を進めていく中、ビジネス・クライアントで何を実現していくか、どんなことが実現できるのかにスポットを当て、今の時代に最適な“ビジネス・クライアントの理想像”を明らかにしていく。
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