ヤマハ発動機「グローバルサイト改革」の軌跡――パフォーマンス最適化の秘策とは海外売上比率9割、グローバルメーカーのWeb改善策

全世界で運用している会社の“顔”でもあるWebサイトを、いかに遅延なく、安全に利用可能にするか。ヤマハ発動機の挑戦を追った。

2015年12月01日 11時00分 公開
[ITmedia]
YA-1 “赤とんぼ”の愛称で親しまれる、ヤマハ発動機の原点ともいえるオートバイ「YA-1」

 少子高齢化に伴い国内市場の縮小が見込まれる中、将来着実にビジネスを成長させていくために海外市場に注目する日本企業は多い。特に、成長が続くアジア新興国の市場に、競合に先駆けていかに早く橋頭堡(ほ)を築くか、多くの日本企業がしのぎを削っている。その際、得てして見落とされがちなのが、会社の“顔”ともいえる製品/サービス情報Webサイトの運用だ。

 今や世界中、どこの国でもWebサイトによる製品/サービス情報の発信は欠かせない。これは日本国内や欧米はもちろん、アジアでも同様で、Webサイトの出来・不出来がビジネスの成り行きを大きく左右することは珍しくない。

 海外におけるWebサイト運営には、日本国内と比較して貧弱な通信インフラや、セキュリティ対応の体制など、越えなければならないハードルが幾つも待ち構えている。逆にいえば、これらのハードルを越えられず、Webサイトが常に不安定な状態だと、自社のブランド力を毀損(きそん)するばかりか、最悪のケースでは顧客情報の漏えい事故などを引き起こしかねない。

 海外市場を含めたWebサイトを安定的に、かつセキュアに運営するには、一体どのような手を打てばいいのだろうか。まさにこの課題に長年にわたり取り組み、世界中で強力なブランド力を確立したのが、ヤマハ発動機だ。以降で、同社におけるWebサイトのグローバル運営ノウハウの一端を紹介する。


提供:ベライゾンジャパン合同会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部