Office 2016の出ばなをくじいたMicrosoftの失敗Office 2016、いきなりイエローカードか?

Microsoftの収益源になると見られているOffice 2016。クラウドベースのコラボレーション機能を前面に押し出すが、いきなりある失敗を犯した。同社はこの汚名を返上できるのか?

2015年11月19日 08時00分 公開
[Cliff SaranComputer Weekly]

 米Microsoftの「Office 2016」は、同社がソフトウェアメーカーとして大きく方針転換したことを示す製品だ。

Computer Weekly日本語版 11月18日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 11月18日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 Microsoftの2014年度決算報告によると、Officeはコンシューマーからの収益が2億4300万ドル(8%)減少したという。この原因として同社は、顧客が「Office 365」に移行した上に、コンシューマー向けPC市場の軟調が続いていることも影響したと分析している。一方、コンシューマー向けOffice 365の収益は3億1600万ドルの増収。サブスクリプションへの移行がそのまま反映された形になったと、Microsoftは報告書に記載している。同社の報告書には「当社は2014年会計年度末の時点で、500万人超の利用者を獲得した」という記述もある。

 サブスクリプションモデルに移行したので、バージョンアップ時に新機能をアピールする必要性は以前よりも少なくなった。加えて、Office製品はアップデートのたびに機能が追加され続け、もはやユーザーが望んでもいない機能までプリインストールイメージに盛り込まれた「ブロートウェア」(肥大化したソフトウェア)になっているという批判が高まっていた。

 2014年、MicrosoftのOffice担当ゼネラルマネジャー、ジュリア・ホワイト氏は本誌Computer Weeklyのインタビューに応じて、次のように語っていた。

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

次世代生成AIで優位に立つのはMeta? Google? それともマスク氏のあの会社?
生成AI時代において、データは新たな金と言える。より人間らしい反応ができるようになる...

news183.jpg

GoogleからTikTokへ 「検索」の主役が交代する日(無料eBook)
若年層はGoogle検索ではなくTikTokやInstagramを使って商品を探す傾向が強まっているとい...

news160.jpg

B2B企業の市場開拓で検討すべきプロセスを定義 デジタルマーケティング研究機構がモデル公開
日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構は、B2B企業が新製品やサービ...