メーカーにとって多品種少量生産の対策は長年にわたる課題だ。エンジニアリング分野にクラウドを活用し、短時間で製品の市場投入を実現した事例から、クラウドの開発プラットフォーム活用のポイントを探る。
世界的な電子部品メーカーであるアルプス電気は、産業・医療・エネルギー、家電・モバイル・PC、自動車向けの3領域で事業を展開している。その事業分野に今、IoT(Internet of Things)の波が押し寄せている。こうした外部環境の変化を受けて、主要製品であるセンサーを中心とした電子部品では大量の引き合いがあるものの、「案件ごとに仕様が異なる」「筐体やソフトを含めた個別対応が求められる」「案件当たりの数量が少ない」といった問題に悩まされていた。
これに対し同社では、新たな開発プラットフォームを採用し、生産体制を抜本的に改革。その理由は、短期間でアプリ開発が可能、サービス追加による機能拡張が容易、インフラ基盤の高信頼性などである。その結果、ノードから得られる多種のセンサー情報を基に処理システムを短期間に構築、製品の試行を迅速に実行し、顧客の要望に応える体制を構築した。
本講演資料は、このような開発環境の刷新により、ビジネスの成長機会を得たアルプス電気の導入事例である。IoTの影響を避けては通れない、全ての企業の企画・設計・開発の現場担当者にとって、参考になる内容となっている。
※本ホワイトペーパーは2015年10月21日に行われた「IBM Cloud Innovation Forum」の内容を収録。
2015年10月21日に開催された「IBM Cloud Innovation Forum」は、CIOやIT部門を率いる責任者が自社のビジネス変革の取り組みをリードし貢献するために、多様な視点やヒントを紹介するイベントです。次世代ビジネスに実際に取り組んでいるユーザー、パブリッククラウドとプライベートクラウドを適材適所で併用するハイブリッドクラウドを実践しているユーザー、ハイブリッドクラウドにより運用効率向上やIT業務の進化を遂げているユーザー自らが登壇しました。「IBM Cloud Online Seminar」では、同イベントのバーチャルショールーム版を公開中です。
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