国内だけでなく海外研究機関も大きな信頼を寄せている日本の大規模実験施設は、その重要性故に高いレベルの可用性が必須だ。そのために異常を事前に察知できるネットワーク監視が重要な課題となる。
ネットワークの状況を監視する方法として、これまでは標準化プロトコルのSNMP(Simple Network Management Protocol)を利用する手法が一般的だった。ただこの手法では、監視対象ポート数を増やしたりサンプリング間隔を短くしたりするとネットワーク機器に負荷が掛かり詳細な監視が困難だ。
この問題を解決するために登場したのが、「sFlow」という技術だ。統計的手法を用いてネットワークの状態を判断するsFlowでは、SNMPと比べてネットワーク監視のために必要とするデータの量が少なくて済むので、ネットワーク機器に過大な負荷を掛けることなく監視ができるようになる。
さらには、“現場目線”で利用に耐え得るユーティリティを組み合わせることで問題発生と同時に的確な対処ができるソリューションを、国内で大強度陽子加速度を運用する実験施設で構築した事例から紹介しよう。
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