離職率の高い流通小売業界を、人気業界に変える新しい仕組みとは?風通しの良い職場は、作れる

流通小売業界の人手不足は深刻だ。人材の獲得と定着のための打開策を「仕事への誇り・働きがいの向上」「より良いコミュニケーション」「働きやすい環境づくり」という3つの観点から紹介する。

2016年02月25日 10時00分 公開
[ITmedia]

 流通小売業界における人手不足が深刻化しています。新卒採用の有効求人倍率は5.6倍と、全業種平均の1.73倍を大きく上回っており(※1)、流通小売業界の不人気が際立っています。また、雇用維持が難しいことも問題です。流通小売業界における3年以内の離職率は38.5%(※2)で、全体の退職者数は年間121万人(※3)にも達しています。成長の源泉である出店計画への影響も無視できません。

 こうした状況の背景には、待遇(給与、勤務地、勤務日が不定期、残業が多い)や、従業員の業務負担が大きいこと、社内の風通しが悪いことなどが指摘されています。近年は、SNSやブログなどインターネットで、さまざまな「評判」が流布されることも悩ましい課題です。

 人材獲得と定着化の鍵を握るのは、「仕事への誇り・働きがいの向上」「より良いコミュニケーション」「働きやすい環境づくり」です。実際に、これらトータルな取り組みで、従業員の満足度を高めて人材の定着率を大幅に改善する例も増えています。

 1995年に8726万人だった労働人口は、2030年には6773万人にまで減少(※4)することが予想されています。少子高齢化により働き手の不足がさらに深刻化する前に、こうした負の連鎖を断ち切り、ビジネス成長に向けた人材戦略を遂行するための「新しい仕組み」を確立しなければなりません。どのような打開策があるのでしょうか。

※1:リクルートワークス研究所調べ 大卒求人倍率調査より
※2:厚生労働省職業安定局集計より
※3:厚生労働省 平成26年雇用動向調査結果の概況より
※4:平成26年版 情報通信白書より

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